「IT部門はビジネスに資する組織へと変貌すべき」――。過去に幾度となく、繰り返されてきた議論だ。聞き飽きたと感じる読者も少なくないだろう。しかし大部分の企業において、これは依然として絵に描いた餅に過ぎないようだ。

 日経コンピュータは、日経BPコンサルティングの協力を得て、企業のユーザー部門に所属する約1000人とIT部門に所属する約500人に対し、緊急調査を試みた。対象は「主任/係長」から「部長」クラスで、ユーザー部門に関しては、IT部門と仕事で関わったことがある人々だ。

 日経コンピュータ1月23日号では「崖っぷちのIT部門 戦略組織への改革、ラストチャンス」と題し、調査の詳細や戦略組織への変革に挑むインテリジェンスや日本郵船グループの施策を紹介している。

 詳しくは誌面をご覧いただきたいが、ここでは特に印象的だった調査結果を紹介したい。