「10年後、自分たちがネットワーク業界を支えるコアな人材になったとき、スムーズに運用できるように、何でも話せる仲になっておきたくて」──。
こう話すのは、様々な分野でインターネットに関わる若者たちのコミュニティ「wakamonog(わかものぐ)」を運営する若手エンジニアだ。wakamonogという名称は、「若者」と「NOG(Network Operators Group)」を合わせた造語である。
筆者が取材で出会うエンジニアは、業界でも“すごい”といわれている人たちが多い。40代が中心で、スキルもキャリアもほぼ完成されているように見える。でも常々、「こうなる前ってどんなだったのだろう。どうやって立派になったのだろう」と思っていた。つまり、今に至るまでの過程に興味があった。
今回、若手が集まるwakamonogというコミュニティについて話を聞くことができ、その一端が見えてきた。wakamonogのメンバーは、将来を見据えて人脈の構築や情報収集に積極的に取り組み、何よりもそれを楽しんでいたのだ。
参加資格はだいたい32歳以下、でも“自称若者”でOK
今回話を聞いたのは、wakamonog運営メンバーの「ゆやりん」こと川上雄也さん、中島智広さん、本田聖さんの3人だ(写真1)。