「問題を解くだけで、あなたのITエンジニアとしてスキルが分かります」──。こんな刺激的なキャッチフレーズで展開されている、ITエンジニア向けの能力評価サービス「CodeIQ(コードアイキュー)」をご存じだろうか。リクルートキャリアが2012年6月から提供しているものだ。

 CodeIQのサイトでは、ITエンジニア向けに様々な問題が掲示されており、ITエンジニアなら誰でも無料で問題に挑戦できる(2014年1月中旬時点では50問以上が出題されている)。後日、評価フィードバックをもらえるので、自分のスキルを企業に向けて披露できる。

図1●データサイエンティストを募集する企業からの問題例。画面では挑戦者数の上限が30人で、現在2人が挑戦済みであることを示している
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 そう言われても、CodeIQを知らない人には具体的なイメージがわきにくいかもしれない。そこでまずは、図1を見ていただきたい。

 これは2013年春に、実際にCodeIQで出題されたものである。話題のデータサイエンティスト向けに出題されている。あるコンビニエンスストアから、売り上げアップにつながるデータ分析をしてほしいと依頼がきたと仮定した問題だ。

 こうしたテーマになじみのない人が見ると、ちょっと面食らうかもしれない。数式が羅列されて、まさに数学の試験のようだからだ。

 挑戦者は自分でデータ分析のプログラムを組み、与えられたデータ(ここでは購買履歴=トランザクションデータ)を使って、分析結果を導き出し、提出する。データ分析に用いるプログラミング言語やアルゴリズムの選択は、挑戦者の自由。何を使ったかは「分析メモ」に記述すればよい。