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記者の眼

指でたたくか手で書くか、それが問題だ

本間 康裕=ITpro 2013/10/15 ITpro

 最近取材をしていて、ふと思った。それは「キーボードって、みんないつまで使うんだろう」ということだ。実は筆者は、ITproとの兼任でデジタルヘルスOnlineという媒体の編集にも携わっている。その関係で、病院やクリニックによくお邪魔するのだが、そこではキーボードがまるで病原菌のごとく嫌われているのである。

 病原菌というのは言い過ぎかもしれないが、とにかくキーボードは病院など現場で働く職員が多くを占める組織にとっては、頭痛の種になっている。私が取材した範囲でもっとも多かった“苦情”は、「常に持ち運ぶには重すぎる」ということだ。比較的大きな病院でよく見るのは、胸くらいまであろうかという大きなワゴンに、点滴する液体の入ったプラスチックの袋や様々な器具などといっしょに、ノートパソコンを乗せて押し運ぶ看護師の姿だ。

 ただこれは、パソコンに付属しているという“宿命”から生じるもので、キーボードそのものに罪はないから、ちょっとかわいそうかもしれない。次に多いのは、「作業中に入力している時間的余裕がない」「作業で片手が埋まっている時に入力するのが非常に困難」というものだ。これらは、例えば建築工事現場や製造業の工場、商品を販売する店舗などからも、キーボードを使っていれば頻繁に出て来る種類の苦情だと思う。

普及するタブレット、果たして入力手段は?

 こうした事態を解決する切り札として期待されているのが、携帯情報端末だ。特にiPadをはじめとするタブレットが人気を集めている。ノートパソコンよりははるかに軽いし、カートに乗せなくても持ち運べる。これで第一の苦情は解消される。ただ、それでも、文字入力の手段に関する問題は残る。現状のタブレットは情報を参照するのには最適なツールだが、入力に関してはあまり便利とはいえない。文字入力にソフトウエアキーボードを使わなければいけないのであれば、物理的キーボード使用時よりおそらく入力スピードは遅くなってしまう。

写真1●柴垣医院で利用しているフットケアのシェーマ
[画像のクリックで拡大表示]

 こうした理由で、最近注目されているのが“手書き”入力だ。といっても、ペンで紙の書類に記入する従来型ではなく、電子ペンや指でタブレットをなぞり、電子的に入力する“ニュータイプ”である。病院の臨床現場では既に応用例がある。

 この間取材した、東京都内で透析治療を行っている柴垣医院では、FileMakerによる業務アプリケーションを独自開発していた(デジタルヘルスOnlineの関連記事)。糖尿病の透析患者に対するフットケア記録のアプリケーションで、手書きで患部の状態を書き入れる機能がある。これも、従来は用紙に手書きされ保管されていたが、ペーパーレス化、記録・管理の効率化を狙って導入したもの。テンプレートには、皮膚・爪、知覚・血流などのアセスメント項目があり、「発赤」や「水疱」などの症状を選択形式で入力できるのに加えて、部位をシェーマで描画できるようにしている(写真1)。シェーマというのは、医師が手書きで患部などの状況を目で見て分かりやすいように書き表すイラストのようなものだ。

 このようなアプリケーションがあれば、現場での入力作業は相当楽になる。メニューから電子ペンや指を使ってメニューにタッチし、出てきた候補から該当項目を選べばメインの作業は終わるからだ。ただし、どうしても残るのが、看護記録や申し送り事項などの入力作業。内容が詳細になればなるほど、現場作業が終わった後にパタパタとキーボードをたたいて入力せざるを得なくなる。

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