写真1●購入後に設定してアプリを移行したiPhone 5s
写真1●購入後に設定してアプリを移行したiPhone 5s
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 新iPhoneの販売が始まって、そろそろ3週間。発売当時の混乱が少しは治まって、買うかどうか、あるいは乗り換えるかどうかを悩んでいる方々も多いことだろう。

 筆者はソフトバンクのiPhone 4Sを2年間、使ってきた。その前はiPhone 3GSを使っていた。基本的に“S”が出たら機種変更することにしている。ほぼ2年置きに新機種に乗り換えてきたわけだ。

 そして今回も新機種に機種変更をするタイミングがやってきた。iPhone 5sを9月20日に家電量販店のサイトでネット予約をして、9月28日に入手し、ほぼ1週間、使用したところだ(写真1)。

 iPhone 5に変更せずに、1年待っただけのことはあって、基本的には満足のいく機種変更ではあったが、細かいところで不満も残る。これから購入する方々に役に立つことがあるかもしれないので、いくつか感じたことを、まとめておきたい。

キャリア、機種、カラーと選択肢が増えたけど…

 アップルが秋にiPhoneの新機種を投入するようになって、今年ほど、機種の選択肢が増えた年はなかった。NTTドコモが参入したことで、3つのキャリアから選べるし、機種もiPhone 5cとiPhone 5sの2機種で、カラーバリエーションも増えた。

 では選択を悩むかというと、そんなことはなかった。まずキャリアについては、ソフトバンクのままで行くことにした。もし2年前にNTTドコモがiPhone争奪戦に参入していたら、ドコモに変更するメリットはあったが、この1年でソフトバンクの通信環境はかなり良くなった。ナンバーポータビリティがあるとは言っても、長年使ってきたメールアドレスを変更してまで、キャリアを乗り換える意味は感じられない。

 機種についても、5cと5sを比べると、 CPUが64ビット化された「A7」を搭載し、重さも軽い5sが明らかに魅力的だ。問題は価格だが、24回払いの実質負担金を見た限り、ほとんど変わらない。色については、購入時にスペースグレイしか選択できなかったが、元々、黒系の色が好みなので、これも問題なかった。

機種変更の場合はバックアップを確実に

 2年前にiPhone 4Sを入手したときは、iPhoneの入った箱とSIMカードをもらって、自宅に戻り、自分でSIMカードを入れて、アクティベーションまでした覚えがある。今回は、店頭で店員さんがSIMカードを入れて、アクティベーションまでしてくれた。こういった対応も2年でかなり変わった感じがする。

 というわけで、自宅では、パソコンに接続してiTunesにバックアップしておいた、iPhoneの各種設定とアプリを新機種に移行した。iPhoneユーザーの場合、iCloudにバックアップしていることも多いだろうが、念のためiTunesにもバックアップしておいた方が何かと便利だ。

 筆者の場合、アプリも楽曲データも多く、データのコピーに時間がかかる。Wi-Fi経由で実行するiCloudからのバックアップよりは、有線接続でiTunesからバックアップした方が確実で、時間もかからない。