写真1●ウィルコムが7月18日に発売した「DIGNO DUAL 2」(京セラ製)
写真1●ウィルコムが7月18日に発売した「DIGNO DUAL 2」(京セラ製)
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 ウィルコムは2013年7月18日、スマートフォンの新機種「DIGNO DUAL 2(WX10K)」を発売した(写真1)。2012年6月にリリースした「DIGNO DUAL」に続き、ウィルコムとしては2機種目のAndroid搭載スマートフォンとなる。

 ウィルコムはこのDIGNO DUAL 2を含めて、7月4日に3機種の新しいスマートフォンを発表している。この発表会で同社の宮内謙社長は「航空会社で言うLCC(Low Cost Carrier)」と発言し、ウィルコムをソフトバンクグループの中でのローコスト事業者と位置付けた(関連記事:「航空会社の“LCC”と同じポジション」、ウィルコムが低料金を売りにした新商品群を発表)。

 新機種と同時に発表したスマホ専用料金プランの「ウィルコムプランLite」は、月間1Gバイトまでという利用制限(超過した場合は速度を128kビット/秒に制限、追加料金を払うことで解除可能)があるものの、パケット定額料を月額2980円と安価に設定した。さらに、このパケット定額料を6カ月間月額1980円とするキャンペーンも実施中。ローコストを売りにする戦略を取っている。

 とはいえ、料金が安いからといって、必ずしも「安かろう悪かろう」というスマートフォンではない。今回、この新発売のDIGNO DUAL 2を試してみる機会を得たので、同機によるデータ通信のスループット計測を含めながら、ウィルコムの新機種・新サービスの実力のほどを見てみよう。

月額わずか3275円でスマートフォンを利用可能

 まずは、新たに発表したスマートフォンの概要を押さえておく。(1)7月18日に発売したDIGNO DUAL 2(WX10K)、(2)9月中旬に発売予定の「AQUOS PHONE es(WX04SH)」、(3)9月上旬に発売予定の「STREAM(201HW)」の3機種だ(表1)。

表1●ウィルコムが今夏に新たに発表したスマートフォン3機種
表1●ウィルコムが今夏に新たに発表したスマートフォン3機種
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