Windows RT機を買った。台湾ASUSTeK Computerの「VivoTab RT TF600T」で、5万9800円だった。重量は公称525グラム。写真1の体重計は50グラム単位でしか測れないので0.55キログラムと表示しているが、「Windowsパソコンがここまで軽くなったか」と思うと感慨深いものがある。

写真1●Windows RT機「VivoTab RT TF600T」の重さは公称525グラム。厚さは8.3ミリメートルだ
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写真2●記者のVivoTab RTのデスクトップ
写真2●記者のVivoTab RTのデスクトップ。見慣れたアプリケーションのアイコンが並ぶ
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写真3●USB端子が1個しかないので、キーボードとマウスを接続するにはUSBハブが必要だ
写真3●USB端子が1個しかないので、キーボードとマウスを接続するにはUSBハブが必要だ
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 「WindowsパソコンといってもRTじゃないか」と言われるだろうけれど、Windows 8とRTの違いを納得して買った私の感覚でいうと、これは十分Windowsと呼んでいい機械だ。写真2のデスクトップに「コンピューター」「ネットワーク」「ごみ箱」「コントロールパネル」を置いている。「Excel」「Internet Explorer」「コマンド プロンプト」「ペイント」「メモ帳」があり、最低限のことは迷わずできる。無線LAN(Local Area Network)への接続はスムーズだったし、自宅のファイルサーバーやプリンターが利用でき、リモートデスクトップでサーバーへのサインインもできた。

 USB端子に手持ちの周辺機器をつないでみた。USBハブ経由でキーボードとマウスを使える(写真3)。USBメモリー、ハードディスク、DVDドライブ(ただ、音楽CDと映像DVDの再生はできなかった)なども使えるようだった。記者のWindowsを中心とした利用環境にすっと入ってくる機械と言える。

 これまで、ノートパソコン、デスクトップパソコン、実験用のx86タブレットや仮想マシンなどにWindows 8を入れて使ってきたし、今回Windows RTタブレットも加わった。それらに満足してはいるのだが、Windowsのさらなる発展のために、3つの改善を提案したい。(1)「スタート」メニューの復活、(2)中央集権的なアプリ配布モデルの廃止、(3)Windows RTのアプリ開発手法の制限撤廃、である。米Microsoftの人たちに、この記事が届いてくれればよいと思う。