この連載では、「ダメに見せないことで評価を高める」ための仕事術を扱っている。ネガティブ特性は以下の通りである。
- 先を読まない、深読みしない、刹那主義
- 主体性がない、受け身である
- うっかりが多い、思慮が浅い
- 無責任、逃げ腰体質
- 本質が語れない、理解が浅い
- ひと言で語れない、話が冗長
- 抽象的、具体性がない、表面的
- 説得力がない、納得感が得られない
- 仕事が進まない、放置体質
- 言いたいことが不明、論点が絞れない、話が拡散
- 駆け引きできない、せっかち、期を待てない
前回は「言いたいことが不明、論点が絞れない、話が拡散」というネガティブ特性について、「話が伝わらない人」の頭の中の「自分視点」を「他人視点」にすれば、「話が伝わる人」になれることを説明した。
そして、「話が伝わる頭にする」ためには以下のような七つの視点が重要であることも説明した。
  | 七つの視点 | 説明 |
---|---|---|
1 | 相手にフォーカスする | 誰に対する説明かを強く意識する |
2 | 目的にフォーカスする | 何を実現するための説明かを強く意識する |
3 | 伝えたいことを絞る | 伝えたいことの根本をよく考えぬき、それ以外は捨てる |
4 | 伝えたいことを先頭にする | 伝えたいことは、一番最初に説明する |
5 | 論点と補足情報を分離する | 言いたいこと、議論したいことなどテーマを分かりやすく説明し、それ以外の補足は、必要に応じて説明する |
6 | 一つの説明内容には複数のことを盛り込まない | 一つの説明の中で伝えたいことは一つに絞る |
7 | 関係無いことは言わない | 無駄な話は、論点がぶれるので捨てる |
今回はこの続きとして、話が伝わる人の頭にある「七つの視点」を具体的に説明する。