この連載では、「ダメに見せないことで評価を高める」ための仕事術を扱っている。ネガティブ特性は以下の通りである。

  1. 先を読まない、深読みしない、刹那主義
  2. 主体性がない、受け身である
  3. うっかりが多い、思慮が浅い
  4. 無責任、逃げ腰体質
  5. 本質が語れない、理解が浅い
  6. ひと言で語れない、話が冗長
  7. 抽象的、具体性がない、表面的
  8. 説得力がない、納得感が得られない
  9. 仕事が進まない、放置体質
  10. 言いたいことが不明、論点が絞れない、話が拡散
  11. 駆け引きできない、せっかち、期を待てない

 前回は「言いたいことが不明、論点が絞れない、話が拡散」というネガティブ特性について、「話が伝わらない人」の頭の中の「自分視点」を「他人視点」にすれば、「話が伝わる人」になれることを説明した。

 そして、「話が伝わる頭にする」ためには以下のような七つの視点が重要であることも説明した。

 七つの視点説明
1相手にフォーカスする誰に対する説明かを強く意識する
2目的にフォーカスする何を実現するための説明かを強く意識する
3伝えたいことを絞る伝えたいことの根本をよく考えぬき、それ以外は捨てる
4伝えたいことを先頭にする伝えたいことは、一番最初に説明する
5論点と補足情報を分離する言いたいこと、議論したいことなどテーマを分かりやすく説明し、それ以外の補足は、必要に応じて説明する
6一つの説明内容には複数のことを盛り込まない一つの説明の中で伝えたいことは一つに絞る
7関係無いことは言わない無駄な話は、論点がぶれるので捨てる

 今回はこの続きとして、話が伝わる人の頭にある「七つの視点」を具体的に説明する。