この連載では、「ダメに見せないことで評価を高める」ための仕事術を扱っている。前回まで、ネガティブ特性の九つめである「仕事が進まない、放置体質」について説明した。ネガティブ特性は以下の通りである。

  1. 先を読まない、深読みしない、刹那主義
  2. 主体性がない、受け身である
  3. うっかりが多い、思慮が浅い
  4. 無責任、逃げ腰体質
  5. 本質が語れない、理解が浅い
  6. ひと言で語れない、話が冗長
  7. 抽象的、具体性がない、表面的
  8. 説得力がない、納得感が得られない
  9. 仕事が進まない、放置体質
  10. 言いたいことが不明、論点が絞れない、話が拡散
  11. 駆け引きできない、せっかち、期を待てない

 前回は、「動機レベルと理解度の関係」を説明し、「どうすれば仕事が進むか」について、「動機レベルを上げる」「作業の理解度を上げる」という二つのアプローチが必要であることを紹介した。

 さらに、「動機レベルを上げる」手段として「ヒューマンマネジメント理論」の「動機を高めるための心理的効果の体系」を取り上げた。今回はこの続きとして、下記の「動機レベルを上げる9の効果」の中から「4.インセンティブ効果」の具体事例を説明しよう。

動機レベルを上げる9の効果

  1. 褒め効果
  2. 叱り効果
  3. ミッション効果
  4. インセンティブ効果
  5. コミットメント効果
  6. ピグマリオン効果
  7. ゴールセッティング効果
  8. 識者選択効果
  9. 返報性効果