この連載では、「ダメに見せないことで評価を高める」ための仕事術を扱っている。前回から、ネガティブ特性の九つめである「仕事が進まない、放置体質」について説明している。ネガティブ特性は以下の通りである。
- 先を読まない、深読みしない、刹那主義
- 主体性がない、受け身である
- うっかりが多い、思慮が浅い
- 無責任、逃げ腰体質
- 本質が語れない、理解が浅い
- ひと言で語れない、話が冗長
- 抽象的、具体性がない、表面的
- 説得力がない、納得感が得られない
- 仕事が進まない、放置体質
- 言いたいことが不明、論点が絞れない、話が拡散
- 駆け引きできない、せっかち、期を待てない
前回は、「仕事が進まない」と「仕事を放置する=放置体質」の違いについて説明した。「仕事が進まない」よりも「放置体質」の方が問題であること、放置は「自分の仕事である」という意識が低いか、意識が無いことが原因であることも説明した。
さらに全般的な「仕事の進捗が良くない」状態には、仕事実施の動機レベルと作業内容の理解度が大きく関係することも述べた(表)。
今回はこの続きとして、これらの仕事の進捗を阻害する要素とその排除策について説明する。