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記者の眼

大槌町ホームページ復興の物語

高橋 信頼=ITpro 2012/03/09 ITpro
震災で被害を受けた大槌町役場
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小学校の校庭に設置された仮設の大槌町役場
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 岩手県大槌町は、東日本大震災により最も大きな被害を受けた自治体の一つだ。震災前の人口約1万6000人のうち、1割近くが死亡もしくは行方不明。6割の家屋が被災し、6000人以上が避難。町役場そのものが津波の直撃を受け、町長を含む職員の約4分の1を失った。

 もちろん町の情報システムもサーバーも全壊した。現在、小学校の校庭に設置されたプレハブ住宅が仮設の町役場になっている。

 その大槌町のホームページが2012年3月1日、新しくなった。このホームページには、亡くなった町の職員、大槌町出身で東京で働いている技術者、震災後に復興を支援したいと東京から応募して大槌町の職員になった技術者の思いが込められている。その物語を紹介したい。

大槌町出身の技術者がボランティアで復旧

ブログサイトに開設した仮の大槌町ホームページ
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 庁舎を壊滅させた津波は大槌町のホームページを置いていたサーバーも水没し、震災後、大槌町のホームページは消滅してしまった。だが、大槌町は町外に避難した被災者も多く、ホームページによる情報配信のニーズは大きかった。

 とにかく何でもいいから立ち上げなければならない。最初に立ち上げたのは外部のブログサイトを使ったホームページだった。

 本格的なホームページを再建する必要があるが、町が見積もりをとったところ数百万円かかるという。震災から間もない頃で、当時町にそんな予算はない。

北田竹美氏
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 そのことを、大槌にいる妹から聞いたのが、北田竹美氏だった。大槌町の吉里吉里地区出身で、東京のネットワークベンダーでプロジェクトマネージャーを務める技術者だ。北田氏も、何人もの知人を震災で失っている。姉夫婦の家は全壊。姉も津波にさらわれたが、木にしがみついて奇跡的に助かった。妹も釜石で津波に飲まれたが、近くの人に引き上げられて九死に一生を得た。大槌町がホームページ再建に悩んでいることを北田氏に伝えたのはその妹だった。

 「故郷が困っているのに黙って見ているわけにはいかない」。システム開発を手がけ、HTMLやCSS、JavaScriptなどの知識はある。北田氏は手を挙げ、ホームページを作り始めた。作業を始めたのは2011年5月。時間は業務が終わった夜や休日をあてた。

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