「英語でプレゼンするように」と言われたらどうだろうか? 私は困る。逃げたくなる。

 日本語だってプレゼンするのは気が重い。人前に出て自分の話をして、聞き手がつまらなそうな顔をしたらどうしようと憂うつになる。ましてやそれを苦手な英語で話すなんて、さらに気が遠くなる。「つまらなそうな顔」をされるならまだしも、英語が通じずに「何を言っているのかわからない」という顔をされてしまいそうだ。

 記事の冒頭から筆者の恥をさらすのは心苦しいのだが、私のような人は実は多いのではないだろうか。以前にも「ジョブズにあって日本の経営者に足りないもの」という記事に書いたが、日本人社長が下を向きっぱなしで英語原稿を読み上げるというプレゼンを何度も見たことがある。社長でなくても、日本人はプレゼンが下手、英語が下手だと言われがちだ。

 これはやっぱりよくないのではないか。最近では、海外でビジネスをする機会が増えている方も多い。会社員の方はもちろん、個人やスタートアップに取り組む人たちも、海外で活躍するチャンスが以前よりも増えている。iPhoneやAndroidのアプリやWeb系のサービスなら、流通ルートを持たない個人でもスタートアップでき、海外でも成功する大きなチャンスがある。私はともかく、才能やチャンスがあるような人が、プレゼンや英語で気後れしてチャンスを逃すのはもったいない。