1970年代に日本テレビで放映されていた「ほんものは誰だ」を覚えていますか。3名の登場人物の中から本物を当てる推理形式のクイズ番組です。今回は、ほんものは誰だ風に、ITに関するクイズを出題します。

 ほんものは誰だのルールを説明しましょう。1~3の番号を付けた登場人物の中で、本物は1人だけであり、残りの2人は適当なことを言って本物のふりをします。回答者は、登場人物に任意の質問をして、その受け答えから本物だと確信した人物の番号を選びます。これを何度か行い、本物を選んだ回数が、最も多かった回答者が勝ちとなります。

 例えば、気象予報士を名乗る登場人物に対して、回答者が「気温の摂氏と華氏は、どいう意味ですか?」という質問をしたとしましょう。ぞれぞれの登場人物は、自信たっぷりに、もしくは、いかにも怪しそうに、「それぞれの考案者であるセルシウス氏とファーレンハイト氏を意味しています」や「中国の唐の時代に活躍した、摂氏と華氏という学者に由来しています」のような受け答えをします。

 番組の司会者は、土居まさるさんです。回答者は、作家の遠藤周作さん、柴田錬三郎さん、タレントの和泉雅子さん、岡崎友紀さんなど、いかいも鋭そうな人たちです。ほんものは誰だの醍醐味は、本物を当てることより、偽者を見抜くことにあります。回答者が本物候補を選んだ後に、土居まさるさんの「この方です」という言葉に合わせて本物が立ち上がるときには、視聴者も自分の予想が当たるかどうか、ドキドキさせられます。

ほんものは誰だ

 それでは、ITを題材にして「クイズITほんものは誰だ」をやってみましょう。ここでは、3人の登場人物ではなく、2つのプログラムを示します。どちらか一方(本物)は、説明の通りに動作しますが、もう一方(偽物)は、おかしな動作をします。プログラムをよ~く見て、偽物を見抜き、本物を当ててください。プログラムは、VBScript(Visual Basic Scripting Edition)で記述されています。VBScriptをご存知でなくても、2つのプログラムの相違点(アミカケしてあります)に注目すれば、本物と偽物がわかるでしょう。

【第1問】私は、変数aと変数bの値を入れ替えます。ほんものは誰だ?

第1問