今から20年~30年ほど前の土曜日の夜7:30に、テレビのチャンネルをTBSに合わせる。スポンサーである製薬会社さんのコマーシャル映像が流れる。司会の大橋巨泉さんの笑顔がアップで写る。となれば、この番組のタイトルは、もうお分かりでしょう。ええっ「お笑い頭の体操」ですって。古いですねぇ。その後に始まった番組です。そうです「クイズダービー」です。今回は、クイズダービー風に、ITに関するクイズを出題します。

 番組を見たことがない人がいるかもしれませんので、クイズのルールを説明しておきましょう。2人組の一般参加者が3チーム参加して、最高10万円の賞金を目指します。クイズに回答するのは、参加者ではなく、大学教授、女優、歌手、漫画家、アイドル、小説家など、著名人5名です。この5名が、競馬のように1枠~5枠と呼ばれる席に並んでいます。参加者は、問題に正解する回答者を当てるのです。

 問題が読み上げられると、司会者の「倍率、ドン!」という掛け声という合図で、それぞれの枠に倍率が示されます。参加者は、任意の枠を選んで、任意の賭け点を決めます。3チームの賭け点が決まったところで、司会者が「せ~の、ドン!」という掛け声をかけて、回答者の答えを順番に表示します。参加者が選んだ回答者が正解なら倍率×賭け点が得られ、不正解なら賭け点が没収されます。例えば、2倍の枠に1000点(1000円に相当する)を賭け、その枠が正解なら2×1000=2000点が得られ、不正解なら1000点が没収されます。ただし、正解を書いた回答者がいない場合は、全チームに賭け点が返されます。

 クイズダービーの醍醐味は、「この問題なら、この回答者が正解するだろう」と予測して、ドキドキしながら得点を賭けることにあります。最高の正解率を誇る漫画家、三択問題の女王と呼ばれる女優、高い倍率なのに(できそうもないのに)まれに正解する大学教授など、回答者はそれぞれに個性があるので、それに合わせた倍率が付けられます。参加者は、はじめは低い倍率の回答者に少ない得点を賭けていますが、それでは10万点に達しないので、ある程度得点が得られた時点で、思い切って1万点ほどの高い得点を賭けたり、一か八かで高い倍率の回答者を選んだりします。さて、結果はどうなるでしょう。テレビの視聴者もドキドキします。

 それでは、ITを題材にして「クイズITダービー」をやってみましょう。ここでは、実際のクイズダービーのルールを簡略化します。回答者は、「女優」「ITエンジニア」「お笑い芸人」の3人だけです。女優は、三択問題が得意です。ITエンジニアは、ITの知識が豊富です。お笑い芸人は知識が広いのですが、ときどきウケねらいの答えをします。与えられた問題に対して、どの回答者が正解するかを当ててください。回答者の後ろにあるモニタは、はじめ青色になっています。回答が正解のときは、モニタの色が赤色に変わります。

1問目

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1995年に日本語版が発刊されたビル・ゲイツ氏の著書「ビル・ゲイツ未来を語る」の翻訳者は、かつてマイクロソフトの副社長をしていた日本人です。それは、誰でしょう。