2008年7月にiPhone 3Gが日本で発売されてから2年半。2010年にキャリア各社からAndroid搭載のスマートフォン/タブレット端末が多数発売されたこともあり、スマートフォン/タブレット端末は、今や当たり前の存在になりつつある。

 では、現時点でスマートフォン/タブレット端末の所持率はどれくらいなのだろうか。また、スマートフォン/タブレット端末のユーザーは、どんな機種を利用しているのか。今後買いたいと考えているスマートフォン/タブレット端末は?業務で利用している人はどれくらいいるのか---こうした実態を明らかにするために、ITproでは「スマートフォン/タブレット端末に関するアンケート」を実施した。

 今回の調査は、「ITpro Research」に登録したITpro読者に協力を募り,Webサイト上のアンケートに答えてもらう形で実施した。調査期間は2011年1月19日から1月31日までで,6000人から回答を得た。

年齢で大きく異なるスマートフォン/タブレット端末の所持率

 まずは、どれくらいの割合の人がスマートフォン/タブレット端末を利用しているのかを見てみよう。

 図1は、携帯電話またはスマートフォン/タブレット端末を個人で購入して利用しているかどうかを聞いた結果である。

図1●携帯電話またはスマートフォン/タブレット端末を個人で購入して利用しているかどうか(回答数6000)
図1●携帯電話またはスマートフォン/タブレット端末を個人で購入して利用しているかどうか(回答数6000)
スマートフォン/タブレット端末を利用している人の割合は31.3%。その半数近くが携帯電話も併用している。

 図に示すように、携帯電話のみを使って利用している人の割合は54.9%、スマートフォン/タブレット端末のみを利用している人の割合は16.5%、スマートフォン/タブレット端末と携帯電話の両方を利用している人の割合は14.8%だった。ITpro読者の約3割がスマートフォン/タブレット端末ユーザーで、その半数近くが、引き続き携帯電話も併用している「2台持ち」、という結果である。

 これを、年齢層別に示したのが図2だ。

図2●年齢層別に見たスマートフォン/タブレット端末と携帯電話の利用率
図2●年齢層別に見たスマートフォン/タブレット端末と携帯電話の利用率
年齢層が若くなるほど、スマートフォン/タブレット端末の利用率は上がる。20歳代では、スマートフォン/タブレット端末の利用率は48%。カッコ内は回答数。

 スマートフォン/タブレット端末の所持率は、50歳以上で22.7%、40歳代で30.3%、30歳代で35.9%、20歳代で48.0%と、年齢が若いほど高くなる。20歳代のスマートフォン/タブレット端末の所持率(48.0%)は、50歳代(22.7%)の実に倍以上。スマートフォン/タブレット端末に関しては、極めて大きな“世代間ギャップ”がある。