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記者の眼

「SE」は和製英語にあらず

谷島 宣之=コンピュータ・ネットワーク局編集委員 2010/12/17 ITpro

 本欄を読んでおられる読者の皆様の職業は何であろうか。ITproというサイトではあるものの、「SE」の方が一番多いと筆者は思っている。

 にもかかわらず、SEという言葉はどうも人気がなく、使われなくなってきている。筆者がそれに気付いたのは昨年、日経コンピュータという雑誌の編集長をしていたときだ。

 編集長は当然、一冊の雑誌に掲載されるすべての記事を読む。『SEよ大志を抱こう』という連載はあるものの、それを別にするとSEという表現は案外出てこない。若い記者はSEと書かずに「ITエンジニア」と書いてくる。筆者はこの表現が好きではなく、編集長の権限ですべてSEに書き直そうと思ったが徹底できなかった。

 SEに統一しようと思った理由は二つある。SEのほうがITエンジニアより歴史が長い。「システム」のエンジニアのほうが、「IT」のエンジニアより、仕事や知識の範囲が広い。SEは、ビジネスのシステムを作るエンジニアであるから、技術以外のことも知らないといけない。

 システムのエンジニアの方がはるかに良いと思うのだが、若手記者や実際のSEの方々がこの言葉を使わなくなっている。どうも釈然としない。

 本当に使われなくなっているのかどうか、インターネット検索エンジンに職種名を色々入れて調べてみた。以下の数値は、この原稿を書いている12月15日の検索結果に基づく。

SE:21億7000万件
PM:20億6000万件
ITプロ:5億3500万件
プログラマー:826万件
ITエンジニア:704万件
ITコンサルタント:390万件
プログラマ:368万件
システムエンジニア:346万件
ITプロフェッショナル:179万件
システムズエンジニア:139万件
ITコーディネータ:134万件
ソフトウェアエンジニア:103万件
ITスペシャリスト:83万6000件
プロジェクトマネジャ:71万8000件
ソフトウエアエンジニア:49万2000件
ITアーキテクト:35万3000件
プロジェクトマネージャ:34万4000件

 SEは見事、第1位である。PM(プロジェクトマネジャ)が第2位であり、プロジェクトマネジメント学会代議員の筆者としてはうれしい。

 一瞬喜んだのだが、SEやPMで検索すれば英語のページや、システムズエンジニアやプロジェクトマネジャ以外のページも検索されるから数が多くなるのは当たり前だ。「ITプロ」も同様である。

 とすると職種名としては、実質的には「プログラマー」が第1位となり、「ITエンジニア」が2番目に来ることになる。「ITコンサルタント」が「システムエンジニア」より多い。やはり「システムのエンジニア」という職種名の旗色は悪い。

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