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チームの「規律を正す」グループワークをするときには「規律」が必要です。例えば、みんなで野球チームを作っても、練習日に人が集まらないようでは、チームが強くなるはずがありません。チームで作ったルールを守らせることが、効果的にグループワークを進めるための必要条件です。 サイボウズの歴史を振り返ってみると、会社の成長とともに徐々に規律のレベルが上がってきたように思います。お恥ずかしい話ですが、上場前のサイボウズの場合、仕事が始まる朝9時に会社に来ても誰一人いなかった・・・などということがよくありました。 ルール違反が波及する前に手を打つ規律を正すのは組織長の仕事です。注意しなければならないと感じたときにしっかり注意をする。それでも規律を乱す者については、厳格な措置を講じる。ボスにとってはなかなか勇気の要る仕事ではありますが、それをやらなければ強い組織はできません。 私は長らくこの「規律を正す」という行為が苦手でした。自分より年齢が高い部下がほとんどでしたし、注意して直してもらうまで向き合い続けるのは骨の折れる仕事だと思っていたからです。気になっても厳しく指摘することができませんでした。 しかし、一部でもルールに違反する行為が続くようになると、ほかの人、ほかの行動にも影響が出て、雪崩をうつように全体の規律が乱れていきます。「あれがいいのなら、これだっていいだろう」とか、「真面目にやるのが馬鹿らしいので私も適当にやります」とか、悪いことばかり続けて起こります。 私もそのことに気付いてからは、早めに「規律を正す」ようになりました。特にサイボウズのように若い社員が多い会社の場合、ルールを作っても運用が甘くなりがちです。会社で与えられた「自由」は、あくまでも効率よく成果を上げるために与えられるのであって、緩さを与えるものであってはならないのです。 「規律を正す」ときこそ部下の信頼を獲得するチャンスみなさんの職場には規律を乱す人はいませんでしょうか。遅刻してくる人、休憩が妙に多い人、会議中に寝る人、挨拶をしない人など、気になるけどなかなか指摘できない人もいるのではないかと思います。そういうときは、ぜひ早めに上司に相談してほしいと思います。もしかすると、自分が組織の暗黙のルールを知らないだけかもわかりませんし、他の人が気づいていないだけかも知れません。 実は私のところにもよく相談がきます。あるとき、こんな相談がありました。「サポートの現場でこのようなやり取りがあった。顧客第一主義を掲げるサイボウズとしては、あってはならないことではないか」と。こういうときこそ上司の腕の見せどころです。私はすぐ関係者を呼び、事実を確認しました。そして、なぜそのような行動をとったのか、原因を考えてもらい、次回からどうすればそのような行動をしなくてよくなるかまで決めました。相手の納得がいくように、しっかり考えてもらうことが大切です。 早く処置すれば、規律が崩れていくのを最小限に留めることができますし、相談してきた部下の信頼を勝ち得ることができます。「この上司は、みんなが気持ちよく働く環境づくりに真剣だ」と、そう感じさせてくれる上司に、人はついていきたいと思うのではないでしょうか。 今、世界は多様化が進んでいると思います。まったく違うバックグラウンドで、まったく違う価値観を持った人が、同じ職場で働くような時代です。気になることは早く相談し、早く処置をする。当たり前かも知れませんが、その当たり前をやり続けることの重要性を理解して、グループワークをすべきではないかと思っています。 連載新着記事一覧へ >>
著者プロフィール青野 慶久(あおの よしひさ) |