手軽さが受け,新たなコミュニケーション手段としてユーザー急増中のTwitter。仕事の面では,ニュースサイトよりも早く情報を入手できる,コミュニケーションに生かせるといったメリットがある。

 ITを生業とする人が多いITproの読者はTwitterをどのように使いこなしているだろうか。ITpro会員2000人を対象に実施した「Twitterに関する調査」の結果を報告する。

 調査は2009年11月16~23日に実施した。回答者の属性は男性が91.4%,女性が8.4%。年齢は20~29歳が7.0%,30~39歳が30.3%,40~49歳が39.7%,50~59歳が17.3%である。

アカウントを持っている人は2割

 まず,Twitterのアカウントを持っているかどうかを聞いた(図1)。「持っている」は22.4%。ITpro読者の2割超がTwitterのアカウントを持っていることになる。この数字を多いと見るか,少ないと見るかは意見が分かれるところだろう。Twitterが本格的に注目を集め始めたのが今年の夏以降であることを考えると,ITpro読者のTwitterに対する親和性は比較的高いともいえよう。

図1●Twitterのアカウントを持っていますか(N=2009)
図1●Twitterのアカウントを持っていますか(N=2009)

 ただ,この全体の2割の読者がすべてアクティブなユーザーというわけではない。アカウント保持者にどれくらいの頻度でつぶやいているかを聞いたところ(図2),「アカウントを持っているがつぶやいたことはない」人が25.1%,「1週間に1回未満」だけつぶやく人が28.4%いた。アカウント保持者の半数以上が,ほとんどつぶやいていないことになる。Twitterがとりあえずどんなものかを知るために,アカウントを取ってみたという人が多いようだ。

図2●平均するとどれくらいの頻度でつぶやいていますか(N=450)
図2●平均するとどれくらいの頻度でつぶやいていますか(N=450)

 平均して1日1回以上つぶやいているのは,約3割である。その中で,1日に6回以上つぶやいているのはアカウント保持者のちょうど1割(10.0%)。1日に11回以上つぶやくつわものも5.1%いた。Twitterの盛り上がりはこうした人たちが支えているといえる。

 デジタルガレージがTwitterを日本に上陸させたのは2008年4月。特に今年夏からの伸びがすさまじく,ビデオリサーチインタラクティブの調査によると,7月に86万人だった利用者数は,1カ月後の8月に193万人へと倍増している(関連記事)。

 今回の調査で,Twitterを始めた時期を尋ねたところ,先の統計を裏付けるように回答者の6割超が「3カ月以内」と答えた(図3)。その中で26.7%は「1カ月以内」に始めている。時間を追うごとに新たなユーザーが流入しているわけだ。

図3●Twitterをいつごろ始めましたか(N=450)
図3●Twitterをいつごろ始めましたか(N=450)