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どの会社でも通用する仕事術(9)嫌われ者の上司が好かれるようになった理由半年にわたり連載してきた「どの会社でも通用する仕事術」は,今回が最終回である。ここまで以下の7項目をテーマにしてきた。 (1)教える
(2)マネジメント (3)仕事を頼む (4)交渉する (5)文章を書く (6)褒める (7)叱る 連載の締めくくりとして,(6)褒めると(7)叱るに関して筆者が非常に気にいっている話を紹介したい。ずいぶん前のエピソードである。 自主性が足りないSEが「プロ品」に異動大野氏(仮名)はA社に勤める30歳のSE。A社に入社後,地方支店で営業支援を担当していたが,入社3年目で本社情報システム部に異動した。その後5年間,システム開発の仕事に携わっていた。 大野氏はずば抜けて優秀というわけではなかった。それでも5年の間に,優秀と言われるようになっていた。言われたことを確実に覚え,1回覚えたことは,きちんとこなす。覚えが早く,仕事で工夫ができる点を評価されていた ただし,自主性を発揮するタイプではなかった。与えられた範囲の仕事はとてもよくできたが,それ以上の仕事を自分で進んでしようとはしなかった。 そんな大野氏が30歳になったころ,別の組織に異動することになった。その組織は,A社情報システム部全体のプロジェクト管理や品質管理を行うミッションをもっていた。今の言い方なら,PMO(プロジェクト・マネジメント・オフィス)に近い。 A社ではそのころ,システム開発プロジェクトがたびたび失敗しており,社内で大きな問題になっていた。「人材能力不足」「教育ができていない」「プロジェクト管理がずさん」「うまくコミュニケーションができていない」「各プロジェクトで習得した経験やノウハウを共有していない」などが主な原因だった。 この問題を解決するために,A社の情報システム部長と担当役員の専務はある方法を考えた。プロジェクト管理の知識やノウハウを組織に集約し,そこで整理して各部門に再配布することに決めたのである。 その役割を担う組織が,大野氏が異動したプロジェクト支援・品質統括課だった。名前が長いので,社内では「プロ品」と呼ばれていた。 「プロ品」は大事なミッションをもった組織である。ところがその状態はひどいものだった。
>>仕事ができないエンジニアのたまり場と化す
著者プロフィール芦屋 広太(あしや こうた) |
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