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松田次博 間違いだらけのネットワーク作り

今こそ,ペーパーレス

2009/06/22

 毎週,数社の企業を訪問していろいろな会話をさせていただいている。案件開拓が目的なのだが,とても面白い。こちらが説明するアイデアに対して,思いもかけない観点からコメントやダメ出しをもらえるからだ。面白くて役に立つ。役には立たないが,ネタとして面白い話題が出ることもある。昨日(6月9日)はそろそろクロージングというところで「最後にクイズを出しましょう」と言われて「ヘエッ」となった。「うちはつい最近,会社貸与の携帯を全部,A社に統一しました。ところが,サンクトペテルブルクの駐在から,以前使っていたB社の携帯はちゃんと日本につながっていたのに,A社の携帯はアンテナマークが3本立っていてもちっともつながらない。B社の携帯に変えてくれ,と言われました。さて,これに対して私はどう答えたでしょう?」。駐在の方がサンクトペテルブルクでB社の携帯を使ったのは以前,出張で当地に来たときだそうだ。うーん,と考えて何とか正解した。

 さて,今回は久しぶりにペーパーレスについて書きたい。これまでペーパーレスは実験的な取り組みとしてファイリングシステムや複合プリンタなどの道具を売りたいベンダーや,先進性をアピールしたい企業が取り組んでいたが,とても一般的とは言えない状況だった。ところがここにきて,「どんな企業でもペーパーレスはユーザーにとって便利で,経済効果も出せる段階になった」と体験的に確信するようになったからだ。

3年前に書いた「間違いだらけのペーパーレス」

図1●「ペーパーレス」の検索結果
筆者が書いた「間違いだらけのペーパーレス」がトップ表示される。
[画像のクリックで拡大表示]

 自分の頭の中で書きたいことは決まっているのだが,まずは世間のペーパーレスの状況はどうなっているのかGoogleで軽く調べて見ることにした。「ペーパーレス」で検索すると,自分がこのコラムで書いた記事(「間違いだらけのペーパーレス」)がトップ表示されて驚いた(図1)。トップ表示されたから内容が優れているということではないだろうが,気持ちがいい。せっかくなので,読み返してみた。

 筆者の友人,Aさんのオフィスでペーパーレス化したのだが,ストック(保管)としての紙は大幅に削減出来たものの,高速プリンタのおかげで必要の都度,大量にドキュメントをプリントし使い終わったら捨てる,というワークスタイルになったためフローとしての紙の消費量が増えてしまった,というのが要旨である。ペーパーレス化の結果,紙の消費が増えるという「間違いだらけのペーパーレス」だ。

 ところが,筆者のオフィスではフローも含めてペーパーレス化し,経済効果も出ているのだ。

>>「便利で,きれい」だから自発的ペーパーレス...
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著者プロフィール

松田 次博(まつだ つぐひろ)
 情報化研究会主宰。情報化研究会は情報通信に携わる人の勉強と交流を目的に1984年発足。現在,会員数約1200人。
 IP電話ブームのきっかけとなった「東京ガス・IP電話」,脱・専用線,脱・ブランドを徹底して大規模ネットワークを構築した「積水化学ネットワーク・リストラ」など,一貫して最新の技術や通信サービスを生かした企業ネットワークの革新を提案,実現。
 近著に「企業ネットワークの設計・構築技法−広域イーサネット/IP電話の高度利用」(2003年,日経BP社),「ネットワークエンジニアの心得帳」(2005年,同),「間違いだらけのネットワーク作り」(2008年,同)がある。
 NTTデータを経て,NEC勤務。

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