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横山哲也の100年Windows

Windowsにおける命名の歴史を振り返ってみた

2008/12/24 ITpro

 現在のWindows Serverの源流は,1993年に登場したWindows NT 3.1にあります(日本語版は1994年)。1994年には,日本でも教育サービスが開始され,同僚の何人かは教育コース受講のためにシアトルへ出張しました。一方,私は,Windows NTビデオ教材の作成を担当しました。まったく新しいOSということで,アーキテクチャから説明しています。この教材はどこかの教材会社にすべての権利を売却してしまったそうで,今では入手できません。特に,仮想記憶の説明は自信作だったのに,お蔵入りしてしまい残念です。

NTが「3.1」から始まったのは互換性を意識させるため

 Windows NT 3.1の3.1という番号は,当時広く使われていたクライアントOS「Windows 3.1」との互換性を意識させるために命名されました。Windows NTのアーキテクチャ責任者だったDavid Cutler氏にとって,数字部分で互換性を意識させるやり方はなじみ深いものだったはずです。

 彼は,前職で米Digital Equipment社(DEC)でPDP-11とVAX-11の両方のソフトウエアを書いています。PDP-11は,PDPシリーズのベストセラー機で,16ビットのコンピュータです。そのPDP-11との互換性を保ちつつ32ビットに拡張したのがVAX-11です。VAX-11は,のちにPDP-11互換モードを取り除き,単なるVAXとなりました。

 さて,Windows NT 3.1の資料はすべて捨ててしまったので,ここからは記憶に基づいて書いてみます。もし歴史的な事実に間違いがあればご指摘ください。

体感速度の向上を実感したのはWindows 2000まで

 Windows NT 3.1は,Intel i386およびi486上で動作するx86版と,Alpha版がありました。AlphaはDECが社運をかけて開発した64ビットCPUですが,Alpha版を使ったことのある方はかなり少ないはずです(結局DECはCompaq Coputerに買収され,CompaqはHewlett-Packardに買収されました)。当時のマイクロソフト認定技術者(MCP)試験には,Alpha版固有のブート・ローダーなども出題範囲に含まれていたので,苦労されたのではないでしょうか。私はコード名Jensenと呼ばれるミニタワー型のAlphaマシン(DECpc AXP150)を少しだけ使いました。

 さて,ビデオ教材の開発が決定したものの,検証と画面ショット採取用に継続して使えるマシンがありません(OSの教材作成なのにPCを調達していないとはひどいプロジェクトです)。社内を見渡すと,物理メモリ16Mバイトを搭載したi386SXマシンがありました。クロックは25MHzだったと思います。当時としてもかなり貧弱なマシンだったので,使用にはかなりの忍耐が必要でした。しかし,UNIXを開発したKen Thompsonだって放置されていたPDP-7でプロジェクトを始めたのです。私たちにもできないはずはありません(そう思うことにしました)。

 その後,Windows NT 3.5が登場してかなり軽量になり,Windows NT 4.0ではGUIのアーキテクチャ変更により,さらに軽量になりました。Windows NT 4.0からはWindows 95風のGUIが採用され,応答は鈍くなったものの,実際の速度は向上していたように思います。Windows 2000以降は,Windows Server 2008も含めて,体感速度はそれほど変わりません。ただし,仮想サーバー上で動作するWindows Server 2008だけは少々重いようです(物理サーバー上に直接インストールした場合は気になりません)。機能が増えたこととGUIが重くなったことで,必要なメモリやCPUパワーは増加していますが,基本的な性能は順調に向上しているように思います。皆さんはどのようにお感じになっているでしょうか。

「Windows 7」という名前はかっこよさで決めた?

 ところで,次期Windowsクライアントは「Windows 7」,サーバーは「Windows Server 2008 R2」だそうです。2006年4月7日付で『製品名の決め手は「文字のかっこよさ」?』という記事を書きました。では「Windows 7」のかっこよさはどうなんでしょう。私の予想では,「X」,「V」の次にかっこいいのは「Z」か「A」だと思っていたのですが,実際は「7」でした。とはいえ,7もまた「かっこいい」文字と言えます。

 「ウルトラセブン」「大鉄人17(ワンセブン)」「マクロス7」「ワイルドセブン」など,7の付く子ども番組はたくさんあります。他にも「UFOセブン大冒険」とか「マジカルセブン大冒険」という番組もありましたし,映画「七人の侍」なんていうのもあります。「ラッキー7」という言葉もありますし,白雪姫は7人の小人に助けられます。旧約聖書では1週間を7日と決めましたし(7日単位の自然現象はありません),「7つの大罪」をモチーフにした「セブン」という映画もあります。虹の色は連続的に変化しているのに7色に名前が付いています。(イギリスでは)ニュートン以前は6色とされていたそうです。ニュートンは錬金術師でもありましたから,7に何か神秘的な意味を見出したのでしょう。

 2009年1月8日(木)~9日(金)に開催されるG-Tech 2008では,このようなWindowsの歴史を振り返りながら,Windowsの将来について語ってみたいと考えています。プレベータのWindows 7は守秘義務契約外だそうなので,最新版ではありませんがWindows 7の簡単なデモも行う予定です。また,断片的な情報しかありませんがWindows Azureについても触れたいと思っています。

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