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東葛人的視点

「マルチベンダーは死語、単一が正義」の時代、コンテナ型データセンターが面白い

2008/08/22

 最近、コンテナ型のデータセンターがとても気になる。コンテナの中にサーバーなどを高密度で押し込んだ例の小型設備である。米国のITベンダーがこぞって商品化を急いでいるが、あれを遠隔地に分散配置したらどうなるか、などと妄想してみる。データセンター事業が“不動産業”から脱却でき、クラウド・コンピューティング、NGN、BCP、グリーンITなどの潮流にも乗る。うーん、結構筋がよいかもしれない。

 日本のITベンダーにとって、データセンター事業は極めて悩ましいビジネスである。巨大なデータセンターを作るのは膨大な投資が必要で、それに伴って大きなリスクもとらなければならない。実際ネットバブルの際、調子に乗って大規模な投資を行い、バブルがはじけてセンターは閑古鳥なんていう悲劇があちらこちらであった。だから今でも、ITベンダーは顧客の引き合いが強いとはいえ、おっかなびっくりでデータセンターへの投資を行っている。

 もちろん、あえてSaaSやクラウド・コンピューティングを引き合いに出すまでもなく、「所有から利用へ」は企業ITの大きな流れ。ITベンダーとしては、こうした流れをたぐり寄せるコア事業としてデータセンターの重要性は高い。ただセキュリティ対策、省エネ/地球温暖化対策、BCP上の要請など、データセンターへの要求はどんどん高くなっている。このまま苦手な不動産業を続けていけるのか、そこがITベンダーにとって悩ましいところである。

 で、コンテナ型のデーセンター。ちょっとくどいが前提的な話をすると、今や米国では“センター集中的な話”は“チンイツ”が主流である。マルチベンダーやヘテロジニアスなんて、もはや死語に近い。完全に単一のITインフラに統一することが正義だ。例えば大はグーグルのデータセンター、いくつあるか分からないサーバー類は全部同じ機種だ。そして小はブレード・サーバー、こいつを導入することはサーバー、ストレージなどをチンイツにすることを意味する。

 こうしたチンイツの潮流の延長線上に、コンテナ型データセンターがある。コンテナの中にはチンイツのハードが納まることで集積度が上がる。エネルギー効率も良くなり、運用・保守も楽になる。特に仮想化を取り入れた時の運用・保守のメリットは大きいだろう。もちろん“ハコ”はコンテナだから、こちらもチンイツだ。最初は大きな投資が要らず、規格化されているので需要に応じてスケーラブルに対応できる。

 さて私は冒頭で、このコンテナ型データセンターを分散させたらどうだろうかと書いた。特に土地代が高く地震の脅威にさらされている日本では、なにも同じところに置くことはないだろう。データセンターが5コンテナなら5カ所に、10コンテナだったら10カ所にばら撒いてもよい。「分散配置のデメリットがあるから、サーバー統合などでセンター集中したのに、再びばら撒くってどういうこと」と突っ込まれそうだが、これは意味が違う。

 コンテナ型データセンターはチンイツで、徹底的に標準化されている。そのため分散配置しても人はいるが、運用・保守面で大きな障害はないだろう。なんならリモートで監視してもよい。仮想化技術の成熟を待たなければならないが、地震などで1つのコンテナがつぶれても、生き残ったコンテナでシステムを問題なく動かし続けることもできるはずだ。ただネットワークはどうするのか。そうだ、日本にはNGNがある。

 こんなわけで「データセンターに集中し、データセンターを分散する」という発想は面白いと思う。まさに“データセンター・クラウド”だ。もちろん今は、私の単なる妄想だが、どこかそんなビジネスにチャレンジするITベンダーはないものだろうか。そう言えばNGNに命をかけているNTTは、電話のIP化で交換機を入れていた局舎のスペースが余っているはずだ。そうした局舎の余剰スペースは全国に多数散らばっていると思うのだが・・・。

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