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情報システム
久米信行の「企業経営に活かすブログ道」

読者メールで再考した「Blog実名発信のメリットと,実名で書くべき人」

2008/04/16

 先週のコラム「ビビリな若者たちよ!!実名ブログで自分を「見える化」する勇気を!!」当コラム記事の読者から,実名でのありがたいご意見ご感想のメールをいただきました。

 拝読いたしますと共感できる点が多々あり,一方で私の言葉が足らないことがあったことを反省いたしました。あらためて「Blog実名発信のメリットと,実名で書くべき人」について再考させていただく良い機会になりました。貴重なご意見をかみしめながら,心を込めて回答メール」を差し上げました。

 おそらく,多くの読者がご意見メールと同様のご感想をお持ちになったかもしれません。そこで,ご本人の転載許可を得ることもできましたので,貴重なご意見ご感想メールをご紹介いたします(ただし,ご本人にご迷惑がかかるといけませんので,お名前は伏せさせていただきます)。

 そして,私が差し上げた返信メールを元に,これまで当コラムでご紹介した7つの参考事例も加えながら,ご紹介させていただきます。

実名でいただいたご感想ご意見メール

 当コラムには感想を寄せる機能がありますが,わざわざ私のメールアドレスに実名でご意見を寄せてくださったのは本当にありがたいことです。しかも,発信日時は,土曜日の0:05分でしたから,週末,お疲れのところをわざわざご意見を寄せてくださったことに感激いたしました。

 いただいたご意見メールは,簡潔明瞭にご意見を伝えながらも心配りのあるものでした。まさに「メール道」を歩む方ならではの,心に響くものだったのです(編注:改行や句読点などに一部修正を加えさせていただきました)。


題名:Web上での実名公開について
久米 信行 様

 初めまして。「ビビリな若者たちよ!!実名ブログで自分を「見える化」する勇気を!!」の記事を読ませていただきました○○○○といいます。実名でBlogを利用している人間が少ないことをずいぶんと嘆いておられるようですが,ビジネスのためにBlogを利用する人間は少なく,実名で発信する必要はないと思います。

 Blogを実名でやるメリットとは何でしょうか?

 無名の人間が普通のブログを始めてすぐに大人気となり,衆人環視にさらされるようなことは考えられないと述べていながらも,メールアドレスを積極的に公開しているため1日に数百通のメールが届き,その7割は迷惑メールであると述べています。一般の人がBlogにメールアドレスと実名を公開し,あなたのように数百通のメールが届いて果たして有益な情報が得られるのでしょうか。

 私もかつてはメールアドレスをWeb上で公開しておりましたが,得られた物は1日に150通も届く迷惑メールだけでした。Blogの内容もビジネスとしてではなく,日々の雑記や趣味に関する事柄がほとんどですから,実名とメールアドレスを公開するメリットが思い浮かびません。

 及川氏の「米国では実名が常識」という意見も,米国と日本ではインターネット文化という物が全く異なっていますから常識を押しつけるのは正しいことではありません。

 私が思うに,実名を出すことを真っ先にするべきなのはマスコミではないでしょうか?

 先の土浦8人殺傷事件においても,真っ先に「容疑者はゲームを持っていた」ということが報じられ,そのように特集が組まれましたが,結局ゲームが原因であるという事は警察の取り調べでは出てこず,マスコミによる思いこみでゲームに対して悪い印象を植え付けただけでした。

 また新聞記事を読んでいても,専門家の意見として「〜と思う」と仮定で述べていても,記事のまとめとして「〜である」と断定していることも見かけられます。

 マスコミの影響力は大きく,例え真実でなくとも真実であるかのように印象づけることができます。しかし,その責任は誰が取るのでしょうか? 記事を書いた人間の実名を掲載し,マスコミに記事の内容に責任を取らせることが大事ではないかと思います。

(以下 電子署名につき後略)

>>私が返信したメールより
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著者プロフィール

 10年前のネット黎明期に,WebサイトでTシャツの販売を始めて事業の柱に育て上げ,数々の賞をものした久米信行氏。企業規模を問わず,経営者や管理職を中心としたビジネス・パーソンの方々に向けて,昨今話題のブログを企業経営に活用する方法を,実際の事例を交えながら紹介する。

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