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コン基礎の教え方の宝庫(1) 2進数の手ほどき私はこうやって教えています〜難解な技術をわかりやすく教えるコツ〜今回から、新しいテーマで記事を書かせていただきます。IT企業に入社したばかりの新人さんたちに、コンピュータの基礎を教える方法のアイディア集です。私がやっている方法をいくつか紹介しますので、「それじゃあダメだ」とか「この方法はどうだろう」といった皆様のご意見をいただければ幸いです。アイディアをたくさん集めて、教え方の宝庫と呼べるようなコーナーにできればいいなぁと思います。よろしくお願いします。 第1回のテーマは「2進数」です。学生時代に、ほとんどコンピュータの勉強をしていない新人さんたちを対象として、楽しくわかりやすく2進数を教えるには、どのような切り口にしたらよいでしょう。最初に何を教えて、次にどのように展開するか、一緒に考えてください。 なぜ2進数を学ぶのかを説明するいきなり「0と1だけで数を表すのが2進数です」なんて話をしたら、新人さんたちはとまどうでしょう。なぜ2進数を学ぶのか説明してから、様々な2進数の仕組を教えるべきです。私は、こんな風に説明しています。
2進数を書かせる新人さんたちに、0と1の2進数の世界に慣れていただきましょう。そのためには、紙の上に2進数を書かせるのが効果的です。ふだん慣れ親しんでいる10進数と比較して2進数の仕組を教えるとよいでしょう。 まず、ノートに10進数で0〜15までの数値を書かせます。10進数では、0〜9までの10種類の記号を使って1桁を表すこと。9の次で10に桁上がりすることに注目させます。当たり前だと思っていることですが、あらためて説明するのです。 次に、10進数の横に並べて2進数を書かせます。0、1、その次で10に桁上がりすることに注意するよう伝えます。皆が書き終わったら、正解を発表し「できた人?」と聞いて挙手させます。できなかった人は、できた人と比べてどこが違うのか見つけさせます。
2進数と電線のイメージをつなげる4本の電線で2進数を伝えるには、ゼロが4桁の0000となることを示します。その上で、先ほどの2進数をすべて4桁に書き直させます。0000、0001、0010、・・・、1111と書かせるのです。これによって、2進数と電線のイメージをつなげます。現在のパソコンは、32本の電線を使っているのですから、ゼロが00000000000000000000000000000000となることを示します。4桁で練習したのは、桁数が多いと大変だからだと言い訳します。 新人さんたちに「32本の電線で示せる最大の2進数は、11111111111111111111111111111111だけど、これが10進数でいくつになるか気にならないかな?」と聞きます。Windowsの電卓(calc.exe)を使って、11111111111111111111111111111111という2進数を10進数に変換して見せます。4294967295になるので、32ビットコンピュータが一度に取り扱える数値の範囲が0〜4294967295であると説明します(図)。
...ここまでで、だいたい15分〜20分ぐらいの講義になります。この後は、Windowsの電卓を使わずに、手作業で10進数と2進数を相互に変換する手順の説明に進みます。それをやると、ちょうど1時間ぐらいになります。2進数の教え方の導入部は、こんな内容なのですが、いかがでしょう。皆様のご意見をお待ち申し上げます。 著者プロフィール矢沢 久雄(やざわ ひさお) |