先日,話題にしていたサーバー・ラックがついに埋まってしまいました。

写真1●サーバーラック

 以前は,中ほどより下,6Uほどが空いていたのですが,その後,仕事で使うビデオ関連の機器を入れたところ,ちょうど埋まってしまいました。

 中央より下に入っている巨大なビデオデッキはソニーのHDW-M2000という機材で,ハイビジョンの録画再生に対応したものです。20kgを少し超えるぐらいの重さがあるのと,ラックまわりにあまり余裕がないので,置くのが少し大変でした。

 その上に入っている1Uの機材はローランドのVC-300HDというもので,これは,HDV,DV,HD-SDI/SDI,DVI,コンポーネントなどのビデオ信号を相互に変換するための箱です。

 謎の略称をたくさん使ってしまいました。ぞれぞれを簡単に説明しておきましょう。

 HDVはHigh Definition Videoの略で,ハイビジョン映像を記録,伝送するための規格です。映像はMPEG2,音声はMPEG-1 Audio Layer-2形式で符号化されます。有効走査線の数が1080本(インターレース)のHDV 1080iと,720本(プログレッシブ)の「HDV 720p」の2種類があります。HDV 1080iは1440×1080ドット(約25Mbps),HDV 720pは1280×720ドット(約19Mbps)の解像度で,(mini)DVテープに記録,またIEEE1394ケーブルで伝送することができます。

 DVはDigital Videoの略で,アナログ放送で使われるNTSCやPALの標準画質の映像をデジタル記録するための規格です。(mini)DVテープに記録,またIEEE1394ケーブルで伝送することができ,約27Mbpsの帯域を使います。

 HD-SDIとSDIはビデオ信号を伝送するため規格で,SDI(Serial Digital Interface)は標準画質の,HD-SDI(High Definition Digital Interface)はハイビジョン画質のデジタル映像と音声を伝送できます。ケーブルは75Ωの同軸ケーブルでコネクタはBNCで,
主に業務用で使われています。

「そんなん,何に使うん?」

 会社では,ハイビジョン映像をIP網で伝送するためのソフトウエアの開発をしていて,その入力ソースとして使っています(映像の話はきりがないのでこれぐらいにしておきます)。

 コンピュータ機材ではなくて,映像機材でラックが埋まるとは思っていませんでした。1Uも余っていないので,これ以上,サーバーがやってきたらなんともなりません(実際,使わないSunをラックから出しました)。

 それ以上に問題なのは熱かもしれません。

 写真の器材の他に,4コアのMac Proと8コアのMac Proが1台ずつあるせいでしょうか,今年の冬は事務所では,ほとんど暖房を入れていません。

 今年の夏がとても心配です。