見積もりを出すのが怖い。
この価格が適正かどうかわかんない。
そんなこと言ってる臆病なプロダクト(あるいはサービス)営業の君!

プロダクトエンジニアの気持ちになろう。
彼らは見えない客に挑戦している。
ボタンの位置は縦か横か? 色はこれでいいのか? そんなことまで気を遣ってる。

絶対に縦がいいんだ! そう思って縦につける。うっすら消えていく感じがいいんだ! そう思ってエフェクトする。
それは自分の判断を世に問う勇気だ。
間違えたら売れない。コテンパンだ。
でも勇気をもって世の中に問いかける。
「これでしょ? これで便利になるでしょ? これで快適でしょ?」
市場は冷酷に評価をするだろう。情熱もかけた時間も全く意に介さず評価をくだす。
そのエンジニアの判断が正しくなければ誰も買わない。
しかしエンジニア達は挑戦し続けるわけだ。自分の価値観を、センスを世に問うために。

そこには勇気がある。

必要なのはわかってるんだけど、この値段でいいかどうか?
提案はできるけど「買わないっていわれたら自分がダメと言われるようで」
せっかく仲良くなれたのに。だからといってエンジニアの勇気を否定するのかい?

今日もどこかで数百人の技術者が自分の価値観を世に問う。
そして「ベストセラー」と呼ばれるものはほんの一握であとの残りは否定されてしまう。

君も営業なら勝負してみろ。
自信を煮詰めろ。固形になるまで水分を飛ばせ。
そしてそれを顧客に問うのだ。
「高い」「いらない」そう言われることを恐れるな。
なんども食らいつけ。

エンジニア達が人格を賭して勝負しているんだ。
営業も人格を賭けろ。

自分を信じて「使ってください」と言おう。