今回は,英語のプレゼンテーションで使える表現を集めてみました。

本日はこのような(発表の)機会を得て光栄です。
・Thank you for such an opportunity to talk about xxx
・It is my privilege to present you about xxx
・It is my honor to present to such a distinguished audience.

今日は貴重なお時間をありがとうございます。
・Thank you for your precious time today.
・I appreciate your time to be with us today.
・Thank you for your precious time to discuss on xxx.

始めてよろしいですか?
・May I begin now?
・Are we ready to start? (YouではなくてWeの方が丁寧な感じが出ます)

日頃からのご協力に感謝します。
・Thank you for your business.
・Thank you for your strong support.
・We have been enjoying the partnership with you.

 「協力」は日本語的曖昧表現なので,具体的な内容に置き換えた方がより英語らしくなります。現在形もしくは現在完了形にすることで,「日頃からの」というニュアンスを出すことができます。

英語は苦手なのですが,きょうは頑張って英語でプレゼンテーションしてみます。
・I am not fluent in English but I will give it a try.

 この文は直訳すると,「英語は流暢ではありませんが,やってみます。」となります。既にプレゼンテーションを始めているので,「プレゼンテーションする」ということは相手にわかっており言う必要はありません。それよりもこの文のポイントである「やってみる」というニュアンスを強調しましょう。

 Give it a try,give it a try (shot)  というのはとても英語的なセリフです。少々,インフォーマルな表現なので,TPOを使い分けましょう。

・My English is not great. Please be patient with me.
(私の英語は上手ではありませんが,我慢して聞いてください)

 「苦手」を直訳すると,I am poor at English とか,My English is bad となるでしょうが,語学力について謙遜し過ぎることはありません。Not good ではなく,Not greatぐらいがちょうど良いです。

ポインターはありますか?
・Is a pointer available?
・Does anyone have a pointer?

 Is there a laser point? よりは上記の言い回しの方が自然です。ポインターは画面に手が届かない時に便利ですが,指している箇所がはっきりせず,見ている方は目がちらちらするというデメリットがあります。他のプレゼンターをよく観察してポインターの効果的な使い方を研究するとよいでしょう。

もっとゆっくり話してください。
・Please speak slowly.
 (プレゼンが始まる前に念を押しておく時に使えます)
・Please speak more slowly.
 (早口のプレゼンターにスピードダウンをお願いする時の言い回しです)
・Would you speak (more) slowly? (より自然な英語表現です)

質問は途中で適宜お願いします。発表をとめて頂いて構いません。
・Please feel free to ask questions anytime. You may interrupt my presentation.
・Please ask questions anytime.
・I want to keep this session interactive. You may ask questions anytime.

 To feel free to~も英語らしい表現で,いろいろな場面に応用が利きます。「遠慮なく~してください」という意味です。

質問はプレゼンが一通り終わってからお願いします。
・Let me go through my presentation first, and then we can have discussions.
・I will entertain the questions at the end of my presentation.

 「一通り」を直訳しようとして悩んだことはありませんか? 思い切って意訳した方が英語らしい表現にできることが多いです。でもどう意訳したらよいかは曲者です。上手な意訳方法のマニュアルがあるわけではないので,決めセリフは丸覚えするに限ります。

ここまではよいですか? 
・Are you with me so far?
・Do you have any questions so far?

 So farはto this point文字通り「ここまで」という意味です。Are you with me?も日本語的発想からは絶対に思いつかないフレーズですね。ここまではよいか?→ ちゃんと付いてきているか? → (落ちこぼれずに)一緒にいるか? という発想の展開です。

何が言いたいのかよくわからないのですが・・・。
・I am lost.
・You lost me.

 I am lostと言えば,普通は「迷子になった」という意味です。けれどもこんな風に打合せの場面で使うこともできるのです。さらに英語らしい表現が,You lost me. 一生懸命聞いていたけれど付いて行けなくなった(非はプレゼンターにある)という微妙なニュアンスを感じさせます。上記のようなコメントが出たら,内容や言い回しが曖昧だという指摘だと解釈します。

 言われてみれば「なんだ」と思うような単純な言い回しばかりでしょう? けれども,日本語表現を単純に英訳(直訳)しようとするとなかなか思いつかない表現ばかりではないでしょうか。こんなところからも,英語的発想を練習していきましょう。