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情報システム
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「片山さつき氏発言」に触発され,社会保険業務の業務・システム最適化計画を熟読した

2007/08/30

 先日筆者が記した「片山さつき議員の『システムは数カ月でできる』発言に思う」には,読者諸兄から多数のコメントをいただいた。この場を借りて御礼申し上げたい。

 ただ,筆者は正直少しとまどっている。たまたま「朝まで生テレビ」を視聴していて,情報通信システムについて無茶な解説やら主張やらが飛び交っているな,との印象を抱き,その感想を述べたまでだった。

 もちろん,いい加減にこの番組を眺めていたわけではない。録画した番組を見直しつつ,出演者の発言を追った。そして無茶を通り越して非常識だと思えたところをピックアップしたのである。

 CRMを専門とする筆者は,社保庁に代表される公的機関の情報システムについては門外漢そのものである。だが,筆者は複数の企業で情報システム部門のマネジャを務めていたことがあるので,一通りの知見はある。それに年金はいずれ筆者自身が大きく関わる話題だ。

 そこで筆者は引き続き,社会保険庁(以下,社保庁)の情報通信システムについて,主にインターネットを通じて思い付く限りの情報探索を試みてきた。併せて,毎日丹念に新聞(日経と朝日)を眺めて記事をピックアップし,時系列に並べて読み返すという作業を続けている。

 こうした作業を続け,情報を整理するにつけて,社保庁には情報通信システムのマネジメントという視点が欠けている,ないがしろにしているという印象が強まっている。

 これまでの経験と若干の知識をもとに,(言い方は悪いが)勝手気ままに最適化計画の内容について批評を加え,問題提起を試みることにした。

 まず,筆者は次の公開文書を入手し分析した。

○ 社会保険業務の業務・システム最適化計画
 添付資料はこのページにある。
 
○ 業務・システム最適化計画策定指針(ガイドライン)
 各府省情報化統括責任者連絡会議事務局が2004年2月10日に作成,公開した第2版がここにある。

 社保庁から有識者会議へ提出された社会保険業務のシステム最適化計画(資料)によると,添付資料で「全国健康保険協会が行う健康保険業務の業務・システム最適化計画 」が説明されている(PDF資料)。
 
 これら最適化計画に基づいて,競争入札により受注者を決定。新システムの構築プロジェクトを進めていくという。

≪次ページ:「主語なし計画」の怖さ

>>「主語なし計画」の怖さ
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著者プロフィール

 CRM(顧客関係管理)分野で数々の経験を積んできたコンサルタントの多田正行氏がwatchdog(番犬/監視人)として,CRMの現状や将来を語ります。多田氏は1947年生まれ。現在「eCRM塾」主宰。著書に「売れるしくみづくり」(ダイヤモンド社),「コールセンター・マネジメント入門」(悠々社),「コトラーのマーケティング戦略」(PHP研究所)などがある。

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