今年こそは英語を勉強するぞ,とテキストを買い集めた4月から早や3ヵ月。成果は実感できていますか? 最初は意気込んでいたのに上達しているのが実感できないと,嫌気がさしたり,飽きてきたりもしますよね。この辺りでもう一度,モチベーションを上げるきっかけを探してみませんか?

 「ミッキーさん,英語ができるようになりたいんですが,どういう勉強をすればよいですか?」。こうした質問をよくいただきます。「英語ができるようになる」と一口に言っても,いろいろな目標がありますね。何のために英語を学習するのか,目標をはっきりさせて,それに合った学習方法を実践すれば,モチベーションは維持しやすいのです。

 目標は人によって違いますが,例えば次のようなものがあります。

(1) 外人と話ができる,日常会話ができる
(2) ネイティブのような発音になる
(3) (文法的に)正しい英文が使える(書いたものが英語として正確かつ自然)
(4) 英語でメールが書けるようになる
(5) プレゼンテーションや学会発表で,意図している内容が正確に伝えられる
(6) プレゼンテーションや学会発表で質疑応答に対応できる
(7) 英文資料が読めるようになる
(8) 小説などが原書で読めるようになる

 目標が異なれば,習得しなければならないスキルも変わってきます。

 会話ができるようになりたいのであれば,辞書を引きながら話をすることもできないでしょうから,とにかく何か発言する。それが必ずしも洗練された表現でなくても,身振り手振りを交えながら,相手の言うことを理解し,自分の言いたいことが表現できればそれで良しとなるでしょう。

 ところがプレゼンテーションや学会発表であれば,瞬発力は要求されませんので,じっくりと時間をかけて内容を吟味し,文章の推敲を重ね,発表練習することも可能です。英語で社用メールを書けるようになることが目標の場合は,辞書や機械翻訳などのツールの利用が可能です。しかも用件が通じる程度に書けていればよいのであって,1件のメールに何日も何週間もかけて完成度の高いメールを作文しても努力対効果(Return on Effort)は上がりません。

 英語の習得目標と必要な英語能力(要件)を一覧にしてみました。