前回のエントリでは、Skype端末として使える機器の一つとして、ソニーのパーソナルコミュニケーター「mylo」を少し紹介しました。今回は、myloの全体像と使ってみた感想を書いていきます。

 最初に、myloのハードウエア機能を紹介します。myloは小型の携帯電話機ぐらいの大きさで、QVGAの液晶とスライド式の小型キーボード、そして無線LAN機能が付いています。液晶は小型ですが画面はキレイです。キーボードは小さいのでタッチタイピングはできませんが、両手で持ち親指でタイピングをするのにはピッタリのサイズで、立ったまま両手で操作できます。無線LANは、一般的なWEP(Wired Equivalent Privacy)による暗号化に加え、より暗号強度を上げたWPA(Wi-Fi Protected Access)による暗号化も選べるので、大体のアクセスポイントは利用可能です。

3つの機能がセットでとても便利

 次に、myloが搭載しているソフトウエアとしては、大きく分けて次の3種類があります。コミュニケーション、ブラウザ、メディアプレーヤーの3つです。

 コミュニケーションについては、前回も紹介した通りSkypeが使えます。また、Google Talkも搭載しています。ただし、myloではGoogle Talkの通話ができないので、通話したい相手にSkypeを入れてもらえるなら、Google Talkは使う必要がないかもしれません。myloのCPU性能は、Skypeを使うのに十分で、CPUが不十分な古いWindowsCEマシンでSkypeを使う時のように音が途切れることはありません。まあ、これはmyloが最初からSkypeを使うようにデザインされているため、当たり前です。

 ブラウザとしては、カスタマイズされた「Opera」が入っています。十字ボタンだけでもブラウジングできますが、スクロールや拡大などはキーボードを出して使うのが前提のようです。ただ、myloは画面が小さいため、普通のPCのようにブラウジングをバリバリやるのは難しいかもしれません。特に、3カラムデザインのサイトは読むのが難しいです。MyloのQVGAに合わせた専用Webサイトなら読みやすいので、私のサイトのWikiなどは専用のスタイルを用意したいと思います。

 3番目のメディアプレーヤーを搭載しているため、myloは音楽再生はもちろんのこと、動画も再生できます。PCとはUSBで接続できます。

 myloの便利な所は、これら3つの機能がセットになっていることです。例えば、音楽を聞いていて、歌詞が分らなかったり、そのアイドルの新曲が出ていないか気になったりすることがあります。そんな時にmyloなら、ブラウザでネット検索できます。歌詞サイトで歌詞を調べれば、今度カラオケで歌う時もバッチリです。

 ところで、私はこのようなガジェットが好きで,たくさん持ち歩いています。鞄(かばん)の中やポケットの中には、一杯入っています(写真)。例えば今なら、ノートPC、ゲーム機、PDA、GPS端末、デジカメ、携帯電話、そしてmyloが入っています。持ち歩くにはこのくらいが限界で、これ以上は無理です。と言いながら、今回のmyloのように新しいガジェットはついつい持ち歩きたくなります。そこで、新しいガジェットを増やすと、その代わりに何か持つのをやめようと思いました。今回は、iPodの代わりにmyloを持ち歩いています。myloで音楽を聞いていると、Skypeで着信があった時にもそのまま話せるので便利です。

写真●鞄の中にあったもの   写真●鞄の中にあったもの
ノートPC ThinkPad X60、携帯 N900is、GPS eTrex Venture、携帯HDD、PDA CLIE TG50、デジカメ CyberShot U10、ゲーム機 GP2X、そしてmylo。