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マイクロソフトWebサイトの検索性と整合性マイクロソフトのWebサイトには大抵の情報がある。これだけ多くの情報を提供している会社は決して多くない。これからも,質の高い情報を迅速に掲載してほしいと思う。ただし,1つ注文がある。もっと検索性と整合性を高めてほしい。 検索性と整合性については,もう何年も前から多くの人が問題視しているし,私も直接クレームを上げたことがある。しかし,ここ数年で多少は改善されたものの,大きな進歩はないのが実情だ。 例を挙げよう。日本で発売されているWindows Vistaには5つのSKU(Stock Keeping Unit,製品の種類)がある。Home Basic,Home Premium,Business,Enterprise,Ultimateだ(図)。これらのSKUの違いは何だろうか。
マイクロソフトのWebサイトにアクセスすると,トップ・ページに「Windows Vistaへのアップグレードの前に」というリンクがある。製品情報は購入前に知りたいものなので,恐らくこれだろうとクリックする。確かに「選ぶ:各エディション紹介」というリンクがある。ただし,ここをクリックすると,個々のエディションの紹介は表示されるものの,比較表にはなっていない。 気を取り直して,先の「Windows Vista へのアップグレードの前に」ページをよく見ると下の方に「エディションの比較」というリンクがある。クリックすると,確かに比較表が出るが,Enterpriseがない。「選ぶ:各エディション紹介」には確かにEnterpriseが含まれているのに。 さらに,比較表にはBusiness以上に標準搭載されるRMSクライアントについての言及がない。おまけに各エディションの詳細情報には「暗号化ファイル・システム(英語)を使用すると,共有文書をパスワードで保護できるので,機密性の高い情報やデータが社外で共有されるのを防ぐことができます」といった間違いまで見られる。暗号化ファイル・システム(EFS9はWindows 2000から搭載された機能で,証明書ベースの公開キー暗号を使う。パスワード・ベースの暗号化ではない。 Enterpriseは,通常の販売ルートでは入手できない。ソフトウエア・アシュアランス(SA)またはエンタープライズ・アグリーメント(EA)契約の特典としてのみ提供される。あまり大々的に宣伝すると,かえって利用者が混乱するとでも思っているのだろうか。しかし「エディションの比較」にはEnterpriseが掲載されている。一覧表から抜く意味があるのだろうか。マイクロソフトはSA/EAの契約を推奨している。マイクロソフトにとっては毎年の収入を予測できる利点があるし,利用者にとっては最新バージョンや追加機能を追加料金なしに使える利点があるからだ。しかし,追加機能が何なのかを簡単に知れなければ,契約する気も起きないだろう。 その他にも,あるドキュメントがどのバージョンの情報のことを書いているのか分かりにくかったり,リンク切れページなども散見される。 さて,冒頭の問題。Windows Vistaの各SKUの機能比較はどこを調べればよいか。ベータ・テスター向けに提供されたドキュメントには確かに記載してあった。しかし,一般公開された情報があるのか探しているうちに,面倒になってきた。そこでマイクロソフトの運営するユーザー・フォーラムeXperts Connectionで助けを求めたところ,Microsoft MVPの板谷氏から回答をいただいた。ダウンロード・センターにアクセスし「Windows Vista製品ガイド」を入手すればいいという。ダウンロードしてみたところ,ベータ・テスター向けに提供されたドキュメントの改訂版だった。 マイクロソフトのWebサイトには多くの情報がある。このことは高く評価したい。しかし,検索性や整合性についてももっと注意を払ってほしいものである。 連載新着記事一覧へ >>
著者プロフィールグローバル ナレッジ ネットワーク株式会社に勤務し,ITプロフェッショナル向け教育コースの企画・開発・実施を担当。「Windows Server 2003 完全技術解説」(日経BP社)の著者・監修の他,著書雑誌記事多数。また,ユーザー会やメーリングリストなどでWindowsコミュニティにも関わり,Microsoft MVP (Directory Services) として認定されている。Windowsをめぐるさまざまな話題を本音で語ります。 |
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