あのフレーズが一向に「学校では教えてくれないバッドノウハウ英語」に登場しないのでこちらで取り上げてしまおうという主旨の企画。第0回はこちら。

It depends.


なんかいきなり最終回のようなキラーフレーズです。

意味は、「時と場合による」。本来はある設問において、「条件次第で答が変わる」ということを示すフレーズですが、実は究極のキラーフレーズです。

なぜこれがキラーフレーズになるかというと、"I don't know."のグッドラッパーだからです。しかし"I don't know"と違って、「知らない」のではなく、「条件しだいで答えはどちらともなる」なのですから、相手は「無知」と受け取るかわりに「思慮深い」と受け取ってくれます。

Q:
Which computer language is the best?
A:
It depends.

というわけです。なんだか"I don't know"よりも思慮深そうな感じがするでしょ?

本当に"I don't know"の時でも、使って構いません。本来この答の後ろには"on what"ということが続いているのですが、ありがたいことに英語の構文ではそれは後付けでかまわないのです。とりあえず"It depends"で逃げておいて、"on what"の中身は後付けしてしまえばいいのです。その後付けの答えとしてさえ活用できます。"Depends on what?"と問い返されたら、"It too depends."と答えてしまえばいいのです。

「あいまいな奴だと思われている」とお悩みのみなさん、ぜひこれを活用しましょう。

ただし、少なくともこの設問の答に使ってはいけません。

Q:
Do you really love me?

ここで"it depends"などと言ったものなら、このように答を補完されてしまいます。

Your Sweetheart:
Depends on if that bitch is here or not, you son of a bitch!
[あのスベタがここにいるかどうかで答が変わるんでしょ、この最低ヤロー!]
(男女を交換するには、bitchとSOBの位置を入れ替えて下さい)

結局

Q:
Shoud I say "it depends" instead of "I don't know"?
A:
It depends.

ということです。

ご利用は計画的に。

Dan the Dependent


編集部より:今回の記事は,小飼弾氏のブログ404 Blog Not Foundより編集し転載させていただきました。本連載に関するコメントおよびトラックバックは、404 Blog Not Foundでも受け付けております。