私の感想は、タイトルどおり。

【速報】Winnyの開発者,金子勇被告に有罪判決
 京都地方裁判所は12月13日,ファイル交換ソフト「Winny」を開発し公開したことが著作権法違反ほう助に当たるとして起訴されていた金子勇被告に対し,有罪判決を言い渡した。150万円の罰金判決となった。

なぜ想定の範囲内かは、「裁判所が国を滅ぼす」を読めばわかります。書評済みですが改めて紹介させていただきます。一つ改めてはっきりしたことは、日本は殺人者に優しく、開拓者に厳しい国だということ。

いや、法律に優しく「コモンセンス」に厳しい国、でしょうか。

さてと。これで京都府警は判決を勝ち取りました。次はどこでしょうか?まずGoogleあたりはいかがでしょうか。Google Cacheが著作権法違反でないとは言わせませんよ。少なくともgooglebotから、「あなたのWebページを複製してもよろしいでしょうか?」と聞かれた試しはありません。「無断リンク禁止」を呼びかける方は、是非京都府警に被害届を出していただきたく。もちろんYahoo!にもMSNにも。

当然ソーシャルブックマークを始めとするWeb 2.0な全ては被告候補。いや、潜在的にインターネットに接続しているハードウェアおよびソフトウェアのベンダーは、デジタル情報の閲覧というのはメモリーへの複製という事実がある限り全て被告候補です。ルーターとて、パケットをバッファーしている以上は例外ではありません。Ciscoさん、Are you ready?(←これも著作権法に抵触するのかしらん)

「たかが」一個人にこれだけ「丁寧」な対応をとって下さるのだから、これらもちゃんと摘発しないと鼎の軽重が問われると思うのですがいかがでしょうか?>京都府警。当然お膝元にある任天堂や京セラも摘発していただけますよね?私のblog、Wii経由でも見えるはずですが、私はWiiでの閲覧を許可した覚えはありませんよ?もちろん京セラの携帯からも。

しかし京都府警だって、本当のところはこんな対応をしたくなかったというのが本音でしょう。それは「ネットvs.リアルの衝突」を読めばわかります。実のところ、上で述べたような皮肉を京都府警の担当の方に言うのはかわいそうにも思います。彼らは仕事をしただけなのですから。

本当の「犯人」は、時代遅れの法を放置した政府と、その政府を放置した国民なのです。私には、法を放置することはWinnyを放置することよりもずっと「悪いこと」に思えるのですが。

腕や口に覚えがあるみなさんは、そろそろ移民を真剣に考えた方がいいかもしれません。私に関して言えば、幸い本blogは日本国外にいてもほとんど今までと変わらず書く事もできますし、子どもたちはまだどの国に連れてってもすぐに慣れるほど幼い、いや若いし、妻も外国アレルギーはほぼ皆無です。お薦めの国があれば是非紹介して下さいませ。

私は日本が好きだと思い込んでいましたが、この美しい国は私のような輩は好きでないようです。一方的な片思いをしてもうざいだけでしょう?法で頬を殴られる前に大人しく去れということですよね?これは。

jkondoも、これを見越していたのかしらん....

Dan the Disappointed Taxpayer


編集部より:今回の記事は,小飼弾氏のブログ404 Blog Not Foundより編集し転載させていただきました。本連載に関するコメントおよびトラックバックは、404 Blog Not Foundでも受け付けております。