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「Skype 3.0」の新APIは面白い前回に続いて、新バージョン「Skype3.0」をご紹介していきます。前回は「Public Chat」などの機能面を見ましたが、今回はもう一つの重要なポイント「SkypeAPI」の変更点を解説しましょう。SkypeAPIとは、Skypeと外部プログラムを連携させるためのインタフェースです。 まず最初は、SkypeAPIで着信転送先を変えられるようになったことです。Skype3.0にはデフォルトで自動転送機能が付いていますが、設定した特定の相手にしか転送できません。ところがSkypeAPIとプログラムを連携させれば、転送先を柔軟に変えられます。例えば、発信者によって転送先を変えたり、通話していない社内の人に転送したりといったことができるのです。このように、企業のPBXに近い使い方ができるようになりました。 さらに画期的なのは、SkypeAPIと連携して動く外部のプロラムをSkypeのメニューに追加できるようになったことです。デフォルトのSkype3.0の機能と、SkypeAPIを通して追加した機能が同列に並ぶのです。おそらくこれからのskypeユーザーは、使っている機能がSkype自身が提供しているものなのか、それとも外部プログラムがAPI経由で提供しているものなのかを意識しないようになるでしょう。 これまでSkype社は、むしろ逆の方針を持っていました。APIを使う別プログラムであることを意識させることを推奨していたのです。ですから、Skype社の方針転換に大変驚きました。 でもよく考えると、この方針転換はなるべくしてなったことと言えるように思います。Skype社はこれまでずっと「Skypeエコシステム」(関連記事:「Intelでわかった!Skypeエコシステムの効果」)というコンセプトを打ち出していました。Skypeエコシステムは、Skype社とほかの会社が一緒になってSkype関連の製品や機能を開発していこうという考え方です。Skypeエコシステムを推進するなら、Skypeを拡張できるソフトウエアがSkypeと一体になったように見えることは大事なことでしょう。Skype3.0のAPI追加には、Skype社がエコシステム推進に本腰を入れたという面もあるのではないかと思っています。 連載新着記事一覧へ >>
著者プロフィールSkypeまとめサイトSkypeやろうぜ」の管理人。プログラマの観点からSkypeを解説し,新しい使い方を提案している。Skypeの技術を解説した『入門 Skypeの仕組み』(日経BP社刊)の著者。筑波大学の学生で,4月からは大学院に進学。サークル活動をしたり,学生ベンチャー「ソフトイーサ」の副社長を務めたりとドタバタな大学生活を楽しんできた。この記事へのコメントはSkypeやろうぜ内のページでも受け付けています。また,このITproWatcherへの連載のきっかけとなった連載記事『Weekend Special』(2006年1月13日から毎週金曜日更新)のバックナンバーはこちらへどうぞ。 |