注目の書籍

好評発売中!

IT業界徹底研究就職ガイド2013年版

IT/ネット業界で働くと いうことを分かりやす く解説。2013年3月卒 業の学生向けの1冊。

必聴講座ご紹介

Cloud Days Tokyo 2012
クラウド時代を勝ち抜く企業戦略を考える

エムオーテックス


Cloud Days Tokyo 2012
クラウド時代の企業インフラとユーザー環境の姿

ヴイエムウェア


Cloud Days Osaka 2012
クラウドでIT維新を〜ビジネスを加速させるベストプラクティス

アマゾン データ サービス ジャパン

情報システム
久米信行の「企業経営に活かすブログ道」

読むと元気になる記事を表彰! CANPANブログ大賞2006

2006/10/11

 このたびCANPANブログ大賞の審査委員長を務めることになりました。この賞は今年新設されたもので,10月2日から公募が始まっています。

 CANPANブログは,日本財団が提供する公益目的の無料ブログサービスです。NPO/NGO(非営利組織/非政府組織)関係者はもちろんのこと,企業のCSR(企業の社会的責任)担当者など,公益活動に関心のある団体や個人が,無料でお手軽に情報発信をすることができます。

 ブログで日々発信した情報に共感する人が増えれば,その公益団体の会員や協賛者も自然に集まることでしょう。CANPANブログは,いわば公益団体のための新しいマーケティングインフラとなりえるのです。その活用が進めば,これまで寄付金や助成金に依存しがちだった公益団体の運用体制を改め,経済的自立を促進する一助になるはずです。

 たとえ一個人であっても,ブログで有用な情報を発信すれば,多くの愛読者を獲得することができるはずです。まさに1人NPOとでも言えるような,一騎当千の社会貢献ができるでしょう。

 サービス開始から1年あまり。CANPANブログで情報発信する公益ブログは,年内にも1000サイトを超えそうです。そこで,公益ブログの量と質をさらに充実させるために,CANPANブログ大賞が企画されました。私も,企画段階からお手伝いをさせていただきましたが,いくつかのユニークな試みに挑戦しています。

モットーは「CANPANブロガーが世界を和ませる」

 今回のブログ大賞2006のモットーは「CANPANブロガーが世界を和ませる」です。

 そして「読むと元気になる『個人ブログ』や,見れば応援したくなる『NPOブログ』に熱いエールを送ろう!みんなでリンクして広めよう!」という言葉を添えました。

 世のブログの中には,匿名をいいことに,何かと波風を起こすものも少なくありません。脳波で言うならベータ波,脳内物質で言うならアドレナリンが出てカッカするようなブログが人気を集めているのも事実です。

 しかし,CANPANブログは実名公開を大原則とした公益ブログということもあり,読むと元気や勇気が湧いてくるブログが多いようです。脳波で言うならアルファー波,脳内物質で言うならセロトニンが出て,読めば心穏やかになり,それでいて力がみなぎるブログとでもいいましょうか。

 昨今は,新聞やテレビを見ても,目を覆いたくなるニュースが多くて困ります。小さな子供がいるわが家では,うっかりテレビニュースもつけられないのが現実です。多感な子供時代に,毎日悲惨なニュースの数々を見せつけられたら,社会に絶望して大人になるのが嫌になってしまうかもしれない…,とひそかに恐れているのです。

 しかし世の中には「ニュースにならない笑顔」や「記事にはならない明るいイベント」も数多く偏在しているはずです。とりわけ,一隅を照らすNPOやNGOの現場などには,人知れず心温まる美談が生まれては消えていることでしょう。そんな小さくて大きな記事を,第一線で活躍するCANPANブロガーが多くの人に伝えて欲しいのです。

 NPOやNGOのホームページは,ともすれば堅く難しくなりがちです。そんな気はなくとも,教条的高圧的で近寄りがたい雰囲気をかもし出していることもあります。しかし,もともとブログは,背伸びせず等身大で,日常そのまんまを伝えるお気楽メディアです。ありのままの活動風景を,現場ならでのスタッフの喜びや楽しみを,ブログで伝えて欲しいのです。そうすれば,ネットコミを通じて笑顔の輪がどんどん広がっていくでしょう。きっと公益活動の賛同者や協力者も増えるはずです。

 だからこそ,ブログ大賞2006では,人々を和ませ,勇気づけ,思わず応援したくなる。そんな暖かみのあるブログの応募を期待しています。

デザインより中身,全体構成よりもイチオシ記事

 つい先日は,中小製造業の巨大な電子市場,NCネットワーク主催のEMIDASホームページ大賞の審査員も務めさせていただきました。こうしたホームページ審査の場合,応募者それぞれが自由にデザインやメニュー構成などを決められるため,どうしてもデザインの美しさやメニューの分かりやすさが評価の中心になりがちです。

 しかし,今回のブログ大賞では,デザインやメニューは評価の対象にはしないことにいたしました。なぜなら,ブログのデザインは,あらかじめ用意されたひな型(テンプレート)の中から選ぶのが一般的だからです。ブログでは,メニューについても配置こそ選べますが中身はほとんど一緒で,使い勝手に大差はありません。

 すなわち,ブログ大賞はホームページ大賞と違って「見た目より中身で勝負」なのです。

 さらに,応募者ご自身に一番おすすめの感動的な記事を自薦してもらい,その「中身で勝負」していただくことにしました。もちろん,数多くのノミネート作品のすべての記事を熟読することができないこともあります。しかし一番の理由は,「部分に全体は宿る」で,おそらくイチオシの記事にこそ,そのブログを貫くメッセージが最も色濃く表れていると考えたからです。

 そして,写真や文章の技術よりも,書いた方の「志と心意気」や「人となり」が伝わってくる記事を重視したいと思います。「読むと元気になる」「見れば応援したくなる」ような,心のこもった記事を心待ちにしています。

ブログ大賞は,団体・個人を問わずに選考

 今回のブログ大賞2006では,教育,環境,地域振興などのジャンルを問いません。また,団体ブログ賞,個人ブログ賞を用意はしておりますが,栄えある大賞は,団体,個人を問わずに選ぶことになるでしょう。

 なぜならブログの上では団体も個人も平等だからです。たとえ一個人であっても,会員が何万人もいるNPO法人にも引けを取らず,対等に情報発信ができるのがブログの美点なのです。いやむしろ会議や稟(りん)議をすることなく,思い立ったらすぐにでも情報を発信できる個人の方が,団体より有利かもしれません。

 また,すでに団体でブログを開設している場合でも,その団体の会員がさらにテーマを絞り内容を深めた個人ブログを発信しているケースも散見いたします。この場合,個人のブログの方に感動的な内容が多ければ,そちらを表彰するケースもあるでしょう。

 こうした団体ブログ+複数の会員有志の個人ブログで,多角的に情報発信することは,団体にとっても個人にとっても大いにプラスでしょう。それにより,さらに自由で活発,なおかつ多様でタイムリーな情報発信ができ,公益法人や活動に対する理解も深められるはずです。

新設まもないブログでもOK

 また,ブログ開設時期や連載回数も,今回の選考では考慮しないことにいたしました。たしかに,ブログは「早く始めて小まめに長く続けた人」がアクセス数を増やし,検索エンジンでも上位評価される傾向にあります。先行者利得と継続者利得があるわけです。

 しかし,日本初の公益ブログCANPANはまだスタートしたばかりです。このブログ大賞をきっかけにして,なるべく多彩なテーマで多才なブロガーにご参加いただいて,未知の領域を切り開いていただきたいのです。

 ですから,CANPAN第一号のブログも,ブログ大賞の募集を見て新設したばかりのブログも,平等に審査いたします。このコラムを読んで,テーマが思い浮かんだ方がいらっしゃったら,ぜひ奮ってご応募ください。

条件は,実名公開と1カ月に12本の記事

 応募には,3つの大切な条件があります。

 1つめは応募期間である,2006年10月2日(月)から10月22日(日)24時までに,CANPANブログでブログを開設していること。

 2つめは,原則として実名(ひらがな,ローマ字,苗字だけでも可)を記載していること。これは大賞に関わらずCANPANブログの大原則です。

 そして,3つめが一番大切なことで「2006年10月4日(水)〜11月5日(日)の間で,12本以上の記事(1週間に3本相当)を書くこと」が求められています。

 ですから,ブログを新たに新設しようと考えている人は,一刻も早くブログを開設して,どんどん記事を書き進めましょう。

 そんなにたくさん記事が書けるか,とご心配の方も多いかもしれません,しかし,ひとたび新しいブログ習慣が身に付けば,苦にならなくなるはずです。ブログ大賞の後もブロガー体質が身に付いていることでしょう。それが,この3つめの条件の真のねらいなのです。

 ブログを極めるための王道は,日々書き続けること以外にありません。書き続ければ,文章力や表現力が増すばかりでなく,観察力や洞察力も磨かれます。たった1カ月では,まだ効果が出ていないかもしれませんが,一定の期間内に最低12回は発信することで,その意気込みと将来性を見せていただくことはできるでしょう。

応募作は大賞ブログでご紹介

 ブログ大賞への応募者の第一の楽しみは,ブログ大賞のために新設されたブログで紹介されることでしょう。応募作はなるべく大賞ブログでご紹介いただけるように,事務局のみなさんにお願いいたしました。

 たとえ一次審査を通過できなくとも,ブログ大賞に応募するだけで,大賞ブログに紹介されリンクが張られることは魅力です。きっとブログ読者が増えるのに役立つことでしょう。

 そこに寄せられたコメントやトラックバックの数や中身も,審査の時,参考にさせていただきます。より長く掲載してもらいコメントやトラックバックを数多く集めるようにするには,早めの応募が得策でしょう。

 そして,見事,一次審査を通過しましたら,またあらためて大賞ブログの記事で紹介されるはずです。もちろん入賞すれば,さらに紹介されて,大会後も注目を浴びることになるでしょう。

ブログ受賞作を本にしてみたい

 さらにブログ大賞の審査委員長として,ぜひ実現させたい夢のある企画があります。それは,今回のブログ大賞入賞者のイチオシ記事を集めて,一冊の本にすることです。

「世界を和ませるブログ」
「読むと元気になるブログ」
「見れば応援したくなるブログ」

 そんなブログの数々が本になれば,さらにブログ発「感動の輪」は広がっていくことでしょう。今回の審査員にはオンデマンド出版で知られるON BOOKの橘川幸夫さんも名を連ねていらっしゃいます。ですから,毎年の大賞のたびに入賞ブログ選集を出版することも決して夢物語ではないでしょう。

 ぜひ,このブログ大賞に注目していただき,これを機会に公益ブログ開設に挑戦してみてください。みなさんのブログを読むことを,それが本になって,新たな縁が広がることを今から楽しみにしています。

 大げさに聞こえるかもしれませんが,心ある公益団体や関係者のブログが,世の中を変えていく原動力になると期待しているのです。

著者プロフィール

 10年前のネット黎明期に,WebサイトでTシャツの販売を始めて事業の柱に育て上げ,数々の賞をものした久米信行氏。企業規模を問わず,経営者や管理職を中心としたビジネス・パーソンの方々に向けて,昨今話題のブログを企業経営に活用する方法を,実際の事例を交えながら紹介する。

この記事に対するfacebookコメント

nikkeibpITpro

読みましたか? 〜 未読記事をご紹介