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ミッキーのproITなアメリカンライフ

新しい人生の始まりは,カリフォルニアの青空──運命の糸に導かれ,医学から会議通訳の道へ

ミッキー グレース=ITpro Watcher 2006/10/03 ITpro

図1:サンフランシスコの家「Lookout Ranch」
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図2:Lookout Ranchの裏庭
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 皆さん,はじめまして。日米を往復しながら会議通訳をしているミッキー・グレースです。このコラムでは,皆さんの仕事や日常生活で役立ちそうな英語のトピックスについていろいろ書いていきたいと思います。最初に,なぜ私がこの仕事を始めたかをご紹介しますね。

臨床医学を志し,カリフォルニアへ

「眩しい!」。
 これがミッキーのアメリカ生活の第一声でした。サンフランシスコ空港ターミナルの外は,抜けるような青さの高い空。ああ,カリフォルニア。私の新しい人生の始まり。

 時は1982年7月28日。真夏のサンフランシスコ。明るい太陽は,単身で日本を飛び出し大学院を目指す若き血燃え立つ一人の若者を,しっかりと受け止めてくれました。

 当時は,今ほど海外旅行が容易ではなく,奨学金もフルブライトくらいしかなく,気軽に留学できるような時代ではありませんでした。そもそも,日本で一流企業に就職するなら,日本の大学を卒業することが必須条件と言われていたくらいです。この20数年で,ずいぶんと時代は変化しました。

 臨床医学を目指していた私は,千葉大を卒業した後,カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)の小児精神看護学科修士課程に進学しました。UCSF? UCバークレーやUCLAは有名だけど,UCSFなんてあるの?と思われる読者もいるでしょう。


図3:夕焼けに映える湖面
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図4:ピアノのある室内
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 通称「UC」と呼ばれるカリフォルニア大学にはキャンパスが9つあります。その中で唯一,大学院のみのキャンパスで,しかも医学部,看護学部,薬学部,歯学部のメディカル/ライフサイエンスの4学部しかないという特殊なキャンパスがUCSFです。このメディカル系4学部は,いずれも全米1,2位を争う難関校で,医学部は特に基礎研究が有名です。学部の数が少ないので,フットボールやバスケットチームはなく,その分野の専門家以外は知る人ぞ知る大学というのがUCSFです。

 大学1年の時から狙っていたアメリカでの大学院進学でした。大学1年の時に募集要項を入手し,必須科目や単位を調べ,推薦状を書いてくれそうな科目と教授に目を付け,小論文の材料になりそうなテーマを選び──と,3年かけて進学準備をしました。高校卒業資格試験(SAT)や大学院入学資格試験(GRE)は外国人学生ということで免除になりましたが,TOEFLは必須。英語は苦手科目であるにもかかわらず,語学学校に通う余裕もなく,ひたすら独学するばかりでした。

IT業界で会議通訳のキャリアを積む

 臨床を目指した人がなぜITプロなの?って,まあそう先を急がないで。人生には紆余曲折があるんです。

 修士課程を無事卒業していざ就職,という1985年。実家の母が大腸癌の診断を受けます。そして同年7月,結婚3年目に入ったばかりの主人も癌の宣告を受けます。年明けには,今度は義理の母が乳癌──こう立て続けに身内から重病患者が出ると,病院で働く意欲を維持することはとても困難です。

 以来,臨床で「白衣の天使」として活躍することはありませんが,病院経営,看護教育,院内IT,介護の分野には,相変わらず強い関心があり,コンサルティングやアドバイスの提供もしています。ITからリタイヤしたら,本格的に医療の分野に戻りたいと真剣に考えているのですよ。

 臨床の現場を離れてから,通訳の仕事を始めることになりました。これは偶然の成せる業。ところが,Being at the right place at the right timeというのでしょうか。運が良かったというか縁があったというか,会議通訳として看板を掲げられるまでになりました。1988年のことです。それからITが私の専門分野となっていくのです。


図5:Lookout Ranchに咲く花
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図6:植生豊かな森
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 90年代は,クライアント/サーバー型のシステム構築が主流で,大型計算機をベースにした銀行の勘定系システム,電話会社の課金系システム,プロビジョニングシステムなど,大型案件のお手伝いを随分とやりました。データウェアハウスの前身となる情報系のシステムの構築が始まったのも90年代です。OLTP系と情報系を同じシステム上でやるのか(Mixed Workload),DSSとして分けるかなど,連日のように会議を通訳したものです。

 ドットコムバブルの時代には,業務委託のASPモデルが流行りましたし,インターネットの普及とともにデータ通信の需要が増加し,ネットワーク増設,IP化という下位の階層である伝送系にまで守備範囲を広げることになりました。元々,父親が電電公社(日本電信電話公社,NTTの前身)に勤めていたこともあり,通信の分野に関心があったことが幸いしたのかもしれません。今では企業の次世代網構築案件のお手伝いもしています。

 通信衛星は全部で4基を担当しました。数千ページに及ぶ設計書と運用手順書を端から端まで読み,翻訳しましたから,特定のサブシステムのみならず全体像を捉えているつもりです。無線も勉強しました。通産省(当時)がNASAと共同開発した地球観測衛星は,気象衛星(ひまわり6号を担当)と通じる部分がありますし,火山,地質,海洋,植生,生態系というリモートセンシングは,とても専門的であるが故に,門外漢の興味関心がそそられます。

 なまじの営業やエンジニアよりも技術のことを良く知っているというおだてにいい気になってしまうこともありますが,しょせんは門前の小僧。Engineer-wanna-beであることを常に忘れないように,自分自身を戒めています。

日本人が誤りやすい英語表現,教えます

 さて,私の生業は会議通訳です。日本語から英語へ,英語から日本語へ,翻訳であることを意識させないように,かつ専門家同士の議論の妨げとならないように,「自然で専門的レベルが高い」訳出を目指して,切磋琢磨しています。

 最近は,日本人の英語力が飛躍的に高くなってきたので,通訳を必要とされない方も多くなりました。でも,「ちょっと違う」,「どこか変」という英語を使っていることに気がつかずにいる方も少なくないのです。

 このコラムでは,サンフランシスコ,シリコンバレーを中心としたアメリカンライフをお伝えしながら,日本人が落とし穴にはまりがちな英語表現を紹介し,同時にITにまつわる話も披露できればと思っています。どうぞお付き合い下さい。


図7:冬景色
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