深夜の筑波大学。どこまでも廊下が続いているように見える。一人で歩いていると自分の足音だけが響いて、夏休みには探検(肝試し)ができるぐらい怖い。
深夜の筑波大学。どこまでも廊下が続いているように見える。一人で歩いていると自分の足音だけが響いて、夏休みには探検(肝試し)ができるぐらい怖い。
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 Skypeには「2人で通話したりチャットしたりするツール」というイメージがあるかも知れませんが、実は複数人でも利用できます。プロジェクトのメンバーや研究室のメンバーなどでSkypeを使うととても便利です。今回は、Skypeをグループで使う方法を紹介しましょう。

 Skypeには、「コンタクトの送信」という機能があります。登録済みのユーザーIDを他の人に送るという機能です。例えば、皆がSkypeを使っている研究室に、新人が入ってきたときなどに便利に使えます。私のSkypeのコンタクトリストには、研究室の皆のIDが登録済みです。送りたいIDを選択し、「コンタクトの送信」をクリックすれば、新人にIDを送れます。この「コンタクトの送信」はSkypeの標準機能ですが、ほかのメッセンジャーではあまり搭載していない機能です。Skype社がグループでの利用を考えていることがわかります。

 ただし、この方法には欠点があります。それは登録漏れをしやすいということです。私がうっかりある人の登録を忘れていたら、リストを受け取った新人もこの人とは話ができません。皆が自分のSkypeのコンタクトリストに、全員のIDを忘れずに登録しなくてはなりません。

 そこで大規模なグループでは、「グループチャット」を使うとよいでしょう。グループチャットは、全員がIDを登録する必要はありません。誰かが一度グループのメンバーを登録すればよいだけなので、登録漏れのリスクが減ります。新しくメンバーが増えたら、グループチャットに新しいメンバーを呼ぶだけで登録が済みます。新しいメンバーは、グループチャットの右側にある参加者リストから、その参加者をコンタクトリストに追加できます。

 グループチャットは、簡易メーリングリストとしても使えます。例えば私の研究室では、「お昼食べに行きませんか?」などというメッセージが毎日お昼に流れてきます。グループチャットはブックマーク機能が使えるので、ブックマークしておいた「研究室チャット」をすぐに呼び出すことができます。

 グループチャットは便利にできていて、同じメンバーで別のテーマで話すときは簡単にチャットのクローンを作れます。「研究室チャット」のウィンドウで「チャット」ボタンを押せば、同じメンバーが参加する別のチャットを開けます。このチャットに「夏合宿について」と名前を付ければ、夏合宿に特化したチャットができるのです。

 私のチャットブックマークには、「研究室」「サークル」「会社」「社内のプロジェクト」などのグループチャットをたくさん登録してあります。皆さんも、会社などのグループでSkypeを活用してみてはいかがでしょうか?