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OSSセンター談話室

OSSの賞が,人材の厚みをふやせるか?

2006/09/05
昨年の日本OSS貢献者賞授賞式
昨年の日本OSS貢献者賞授賞式
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中国 天津での受賞式の模様
中国 天津での受賞式の模様
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2006年6月に東京で開かれた日中韓共同での会議。入力メソッド・フレームワークSCIMの開発者James(Zhe) Su氏を含め多数の技術者が参加。入力メソッドの他,Webデータの互換性などが議論された。次回は2006年9月末,北京で開催予定
2006年6月に東京で開かれた日中韓共同での会議。入力メソッド・フレームワークSCIMの開発者James(Zhe) Su氏を含め多数の技術者が参加。入力メソッドの他,Webデータの互換性などが議論された。次回は2006年9月末,北京で開催予定
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 ながらくお待たせしてしまってすみません。本談話室に次に入ってきたのは,NTTデータの三浦広志です。この夏の猛暑で,一気に夏バテしてしまい,とうとう秋の声が聞こえ始める頃になってしまいました。

私は,技術開発や調査を必要としているOSSおよび,開発内容とその効果について探索し,その開発を推進する「技術WG」にIPA OSSセンターの非常勤研究員の一員として参画しています。今年7月に新設された「人材育成WG」のお手伝いもさせて頂いております。

この新設された「人材育成WG」では,日本の技術者で,OSSのようなグローバルなコラボレーションの場で存在感を発揮できる,高度な技術者が育成されるような環境をどうやって提供していくのか,またそのような技術者が活躍する場をどのように広げていくのか,といった議論が盛り上がりつつあります。エントリーからスーパーエンジニアまで,OSSを活用して成長の場や活躍の機会を作れないかと,OSSで活躍されている産学双方の方々が知恵を絞っています。

 OSSセンターではこのたび「2006年度日本OSS貢献者賞」のノミネートを開始しました。

 この賞の主眼は,「『OSSのグローバルなコラボレーションで存在感を示している開発者』を探しだし,情報技術に興味のある一般の方やIT技術者としてエントリーしたばかりの方にも露出する形で,表彰してしまおう」というものです。こう言うとなんだか堅苦しそうですが,わかりやすく言えば「こういう技術者・開発者になりたい!私もなれるかも!」という目標になればいいな,ということです。

 昨年度,日本OSS推進フォーラムが始めたこの賞は今年の4月,天津で日中韓共同表彰が行われました(関連記事)。今年度は,1月に発足したIPA OSSセンターが引き継いで推進していきます。

 中国・天津で行われた第4回北東アジアOSS推進フォーラムの共同受賞で,中国から選出された方の中には,日本でも広く使われているOSSを開発した方もいました。 中国人のJames(Zhe) Suさんです。SCIMという入力メソッドのフレームワーク開発者です。彼は,韓国語の入力エンジンの開発者などとともに,日中韓共同での次世代の標準的な入力メソッド・フレームワークやインタフェースの研究にも協力してくれています。

 受賞者の方々は,受賞後もますますグローバルに活躍されているようです。日本の受賞者も執筆している,ハッカー養成を題材にした雑誌の連載でも,なるほどハッカーはこうして生まれるのか,とぽんと膝を打つような,彼らの経験から生まれた言葉が面白いです。

 ところで,このような賞を行うというのは,他にも例があります。例えば,マレーシアではICT EXCELLENCE AWARDS 2006の一環で,THE OPEN SOURCE SOFTWARE AWARD 2006というのをやっています。これは,2003年からやっているようで,日本の貢献者賞の先輩格になります。

 日本Linux協会でも,Linuxカンファレンスにおいて,優秀な論文・研究に賞を出しています。こうした活動が集まって,人材の厚みや研究・開発の幅が広がることを期待しています。

著者プロフィール

 OSSセンター(オープンソースソフトウエアセンター)は2006年の1月,独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)に発足したオープンソース振興の実務を担う組織です。この連載では,OSSセンターにかかわる面々が,オープンソースに関する熱い話題やレポートを提供していきます。

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nikkeibpITpro

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