私が所属するeEyeリサーチ・チームは、ラスベガスで毎年開催されるセキュリティ・カンファレンス「BlackHat」および「Defcon」に参加しています。
BlackHatは、世界各地で開催されている最も著名なセキュリティ・カンファレンスの一つであり、日本でも、2004年から毎年東京で開催されています。コンピュータ・セキュリティに関する話題を広くカバーし、プレゼンテーションの多くは非常に“深く”洗練されています。基本的に研究発表の場として位置づけられており、参加費が高いこともあって、アカデミック色、ビジネス色の濃いイベントとなっています。
Defconは「ハッカーの祭典」などと称されており、どちらかと言えばハッカー・パーティといった雰囲気です。BlackHat参加者はDefconに無料参加できるということもあり、オフ会のような役割も果たしていると思います。
今年は、8月2日から両カンファレンスあわせて6日間の日程で開催され、私たちeEyeリサーチ・チームも非常に充実した日々を過ごしました。今回は、その内容を報告したいと思います。
セッション聴講と人脈作りがメイン
BlackHat/Defconでは、非常に多くのセキュリティ関連企業のスタッフを目にします。特に、米国のセキュリティ・ベンダーからは、様々な肩書きのスタッフが多数参加しています。多くはエンジニアですが、セールスやマーケティング部門、経営者層の方も少なくありませんでした。
参加目的は、各企業・個人によって様々だと思いますが、ほとんどの場合、セッションの聴講と人脈作りがメインではないかと思います。セッションについてはプレゼンテーションの資料に目を通せば概要をつかめますので、セッションを聴講せずに人脈作りに精を出している参加者も非常に多いです。
一口に「人脈作り」といっても、組織間の垣根を越えてのエンジニア同士の交流や自社の製品やサービスの売り込み、ビジネス・パートナー探し、ヘッドハント、転職先探し、情報収集、競合他社のビジネス動向調査など様々です。なかには、社員旅行やオフ会のようなノリで、同じ業界の知人・友人と飲み歩き、楽しく過ごすことを主な目的としている人もいるようです。
ただ、人脈作りに関しては、会場内は少々不向きです。色々と良い人脈作りが期待できるBlackHatでは特に不向きです。会場内ではひそひそ話も難しく、比較的フォーマルなイベントですので飲んだくれて大騒ぎするわけにもいかないからです。そこで、カンファレンスが終わった後に場所を変えて、というパターンが多いです。
今回は、BlackHat/Defcon期間中の、そういった「会場外のBlackHat/Defcon」をいくつか紹介したいと思います。
会場外のBlackHat/Defcon
BlackHatは毎年、ラスベガス内のカジノ・ホテルの一つである「Caesars Palace」で開催されています。とても大きなカジノ・ホテルで、ホテル内にはバーやクラブがいくつか入っています。BlackHat/Defcon期間中は、それらのバーやクラブが参加者の「溜まり場」になっており、参加者によってほとんど占拠されてしまう店もあります。
写真2 BlackHat会場の「Caesars Palace」 |
また、いくつかのベンダーやハッカーグループは、クラブなどを借り切ってパーティを開いています。多くは招待制ですが、ゲストを呼べるパーティも多数あります。その場合、招待されているグループや個人に友人がいれば入れることがあります。
そのほか、入り口で名前などを登録するだけで入れるパーティもありますし、完全にオープンなものもあります。こういったパーティのほとんどは、参加費無料のフリードリンクです。
以下では、Caesars Palaceのバーやクラブ、ベンダー・パーティなどの様子を見ていきましょう。
まずは「Galleria Bar」に案内します。Caesars Palaceのメイン・ロビーから左手に進むとすぐに見つかります。ソファが多数置かれていて落ち着いた雰囲気なので、BlackHat期間中の朝から夕方にかけて、参加者がよくくつろいでいます。また、場所が分かりやすいので待ち合わせにも使われています。
![]() 写真3 「Galleria Bar」 |
続いて紹介するのは「Shadow Bar」です。これもCaesars Palaceにあるバーの一つです。カウンター後ろのスクリーンに、影だけの女性ダンサーが踊ってる映像が絶えず写し出されています。BlackHat期間中の夜から深夜にかけて、参加者の溜まり場になっています。
写真4 「Shadow Bar」 |
「Pure」は、Caesars Palace内のクラブです。ハウスやヒップホップなどが中心です。昨年開催されたBlackHat 2005のMicrosoft Partyの会場でした。Pureにはドレス・コードがあるので要注意です。スニーカーやベースボール・キャップを着用していると入れません。
写真5 「Pure」 |