筑波大学の近くにある「ふくすけ」の天丼。天ぷらを全種類付けた豪華仕様で,フタが閉まりません。ご夫婦2人でやっている店です。
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 Skypeは進化する電話ソフトです。最新版にバージョンアップすると,すぐに新しい機能が使えるようになります。「バージョンアップしましょう!」と書くと,当たり前じゃないかと思われるかも知れません。でも今回,私は改めてSkypeのバージョンアップの重要性をお話ししたいと思っています。

 バージョンアップをお勧めする最初の理由は,新機能が使えることです。例えば,バージョン2.0では,ビデオチャット機能が加わりました。ビデオで相手の顔を見ながら,通話できるようになったのです。これ以外にも,ボイスメールや着信転送など,新機能がバージョンアップで,利用できるようになってきました。

 バージョンアップを勧める二つめの理由は,バグ(不具合)の修正です。バグがあると,本来の機能を利用できませんし,セキュリティ・ホールになることもあります。こうした不具合は,バージョンアップで解消できます。

 読者の中には,「バージョンアップは面倒。私は新しい機能なんていらないし,不具合も気にしないから,バージョンアップしないよ」という人がいるかもしれません。一人ひとりのユーザーが独立して使うソフトなら,それでも良いでしょう。しかし,Skypeはユーザー同士が助け合って利用する仕組みです。バージョンアップを怠ると,Skypeのネットワーク全体がうまく動かず,ほかの人に迷惑をかけることがあるのです。

 今年の1~2月ころ,Skypeのテキスト・チャットで,相手にメッセージが届かないというトラブルが問題になっていました。Skype好きの人たちで原因を推測したところ,少し前のバージョンであるSkype2.0.60~80のバグではないかという結論になりました。そこで,Skype社にこのバグを報告。この結果,Skype2.0.90では,バグが直ったようです。

 ところが今でも,メッセージのやりとりに失敗することがあります。きちんと2.0.90にバージョンアップしたユーザー同士でも,ダメなときはダメなのです。どうしてだろうと調べるうちに,中継しているSkypeユーザーが,バージョンアップしていないのではないかと思い当たりました。Skypeは,音声やテキストをユーザー同士で中継することがあります。この中継する人のSkypeにバグがあると,うまくいかないようなのです。ユーザー同士が助け合って動くSkypeでは,ユーザーみんなでバージョンアップしないと,うまく動かなくなってしまうのです。

 それに,Skypeのバージョンアップは簡単です。Skypeをインストール済みのユーザーなら,Skypeのメインウインドウにあるヘルプメニューを開いて,「アップデートの確認」を選びましょう。新しいバージョンが出ていれば,ダウンロード画面が登場します。ここで最新版をダウンロードしてインストールすれば,バージョンアップは完了です。

 SkypeはP2P方式でユーザー同士が助け合って通話相手を見つける仕組みだからこそ,無料で利用できます。Skypeがうまく動くように,Skypeユーザーの方には,バージョンアップをお願いしたいと思っています。