間違いだらけのネットワーク作り
目次
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「無駄な」提案はやめよう
提案は筆者の大事な仕事だが、規模の大きなネットワークの提案には人手とコストがかかる。お客様のメリットが見出せず、こちらも受注や利益が期待できない「無駄な」提案はすべきではない。提案すること自体が目的ではなく、双方ともメリットを得ることが目的であることを忘れてはならない。
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公衆無線LAN活用、もう一つの着眼点
以前このコラムで紹介した、企業と公衆無線LAN(ホットスポット)事業者がネットワークをシェアする「ツルハ・モデル」は、ツルハホールディングスのドラッグストア、全1000店舗以上への導入が完了した。ツルハ・モデルに限らず、ホットスポットは「わが世の春」を迎えているようだ。
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変えてやろう、ネットワークの世界
今回は4月7日に開催した「第36回情報化研究会・第13回京都研究会」での筆者の講演、「変えてやろう、ネットワークの世界」を紹介したい。実はこの春は、筆者にとって大きな節目に当たる。1987年にパケット交換機を使ったネットワークを銀行に提案し、受注した。このときに企業ネットワークの仕事を始めてから2…
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Androidウォークマンは“電話機”になるか?
先日、講演をした際に面白い質問をもらった。内線電話として使っている構内PHSを、無線LANで通話でき回線料金不要なスマートフォンに置き換えられないかというものだ。このことを情報化研究会のWebサイトに書いたところ、いくつかのアイデアがメールで寄せられた。その一つが、2011年12月に発売されたソニ…
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「一番うれしい」iPadの導入効果とは
ネットワークの場合は、コスト削減や帯域幅の増大といった導入効果を数字で表すのは比較的簡単だ。しかし、iPadアプリの導入効果を金額で表すとなると単純ではない。今回はiPadをはじめとするスマートデバイスの導入効果をどう評価すべきかについて紹介したい。
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プロマネ初心者のための「線表」入門
先月紹介した「ツルハ・モデル」のプロジェクトに続いて、音声系ネットワーク構築プロジェクトが始まった。今回の特徴は、メンバー全員が筆者とプロジェクトを一緒にするのが初めてだという点だ。まずお客様主催のキックオフミーティングに向けて、線表をはじめとする資料を作ることからプロジェクトを始めた。
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企業と携帯事業者がネットワークをシェアする「ツルハ・モデル」とは
昨年11月、ツルハホールディングスのネットワーク構築プロジェクトが始まった。このネットワークの特徴は、筆者が考案した公衆無線LAN(ホットスポット)でネットワークシェアリングを実現する「ツルハ・モデル」にある。今回はツルハ・モデルとホットスポットの活用について述べたい。
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受注に直結する「プレゼンの極意」
12月7日、明治記念館で有賀貞一氏独立記念・「間違いだらけ」700回突破記念の情報化研究会を行った。筆者の講演では、講演をきっかけに受注した大規模ユーザー事例を2つ紹介した。プレゼンや講演は受注を獲得するための絶好の機会だ。今回は受注に結び付けるためのプレゼンや講演の“極意”について述べたい。
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iPadを生かすコツは「るるぶ」
iPadの出荷が始まって1年半が経過した。世界では約3000万台も売れているそうだが、企業での利用がさほど進んでいるようには見えない。今回はiPadをはじめとするタブレットを、企業が仕事に生かすための考え方について述べたい。結論を一言で書いておくと、目的をシンプルに絞り込むことがiPad活用の秘訣…
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050とiPhoneアプリで“電話”を乗っ取り
面白いIP電話サービスが始まった。NTTコミュニケーションズが始めた「050 plus」だ。050で始まる電話番号はIP電話用。IP電話導入を手がけた2003年頃、これからは050番号が普及すると思っていたのだが、10年近くたった現在も主流とは言えない。しかし、050 plusで流れが変わりそうだ…
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プロマネは「責任」の前に「5つの権限」を持て
これまで経験したり、見聞きしてきた失敗プロジェクトから分かるのは、「プロマネの権限と責任のバランスが取れていないと失敗しやすい」ということだ。プロマネにはプロジェクトを成功させる責任がある。しかし、責任より前に、十分な権限が必要だ。今回はプロマネが持つべき権限について述べたい。
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企業ネットは“データ+FMC”統合へ
企業ネットワークが進化するきっかけには、技術革新と利用革新がある。新技術が登場してネットワークが変わるのは普通のこと。“思いがけない利用実態”が変化のきっかけになるのが利用革新だ。今回は、最近筆者が経験した利用革新と、それに対応するネットワーク設計について述べたい。
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iPadに「電話」のアフォーダンスはない?
昨年7月からiPadアプリケーションの企画・開発・販売を始めて1年たった。これは売れるだろうと思っていたアプリが意外と売れず、さほど期待してなかったものがどんどん売れるということを経験した。今回はスマートデバイスのアプリが売れる条件について述べたい。
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IPとはまったく違う「OpenFlow」の目的とは
今回はOpenFlowという新しいネットワーク技術の特徴とメリットについて述べたい。OpenFlowはOpenFlowコンソーシアムで標準化が進められている技術で、2009年12月にバージョン1.0が制定された。OpenFlowを実装した製品は4月にNECから世界で初めて出荷され、大規模データセン…
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「想定外」などない、「想定不足」だ
2011年3月11日という日を忘れない。自然がこれほどにも残酷なものだと思い知らされた日だ。この震災の報道の中でよく耳にし、眼にしたのが「想定外」という言葉だ。そのたびに納得のいかない思いがした。津波対策や原発の安全対策という人の命にかかわることで、想定外などという言い訳がましい言葉が許されるのか…
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誰でもできるiPadアプリの作り方
大阪の旭コムテクさんで2時間の講演をした。導入部分では、筆者が1988年から89年に大阪で勤務したときのハードワークぶりなどの話をした。「とにかく30代は激しくやってください」。真ん中あたりに座っている女性が笑って聞いていた。さて、今回はこの講演の中でも紹介したiPadを使ってワークスタイルやサー…
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スマートデバイスとコラボレーション
1月25日、JUAS(日本情報システム・ユーザー協会)情報共有部会で講演した。テーマは「最近の企業ネットワークの動向とスマートデバイスの活用」だ。今回は、情報共有部会のテーマでもあるコラボレーションにおいて求められる一番大事な機能は何か、スマートデバイスをその機能の実現に使うにはどうすればよいかを…
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「設計なんて誰でもできる」の間違い
講演の後、訪問してお客様と会話すると、役員・部長クラスと実務レベルとでは反応が違っていて面白い。特に後者には、特定の製品に強いこだわりを持った人がいる。それらの人から聞いた言葉で一番強烈だったのは、「設計なんて誰でもできる」というものだった。
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“同質化”が進むiPhoneとAndroid端末
2010年10月から12月にかけて例年になく講演依頼がたくさんあり、11回の講演をこなした。その中で山場だったのがNECのプライベート展示会「iEXPO2010」での講演。さて今回は、この講演の話題の一つでもあった「スマートデバイスの同質化」について述べたい。
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プロジェクトはなぜ成功するのか
昨年の11月初め、品質管理を担当するマネージャーから、筆者が責任者を務めたプロジェクトの成功要因をヒアリングさせてほしいとの依頼があった。コンペのとき、他社のほぼ半分の5カ月という開発期間で提案して受注し、そのスケジュールできちんと完成させたことに関心を持ったらしい。今回は、その要点を書こうと思う…
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