米国のソフトウエア業界団体Software & Information Industry Association(SIIA)は米国時間1月11日,ソフトウエア開発市場に関する調査結果を発表した。それによると,世界に規模を拡大している米国企業が増加しており,57%が過去18カ月のあいだに国外事業を強化したという。また,向こう18カ月のあいだに,さらなる強化を計画している企業も多いことがわかった。

 企業の84%が国外事業拡大戦略を「きわめて重要」あるいは「重要」と答えている。次いで,「市場投入の迅速性」と「生産性向上」が重要項目に挙げられた。

 米国外における事業展開のビジネス・モデルもさまざまだ。約半数は国外のプロバイダを利用すると答え,3分の1は国外の子会社/系列会社を利用するという。また4分の1は,この両方を併用する。

 SIIAでプレジデントを務めるKen Wasch氏は,「グローバルなソフトウエア開発(の展開)が,米国ソフトウエア業界の体質を変えつつある」と述べた。

 国外でのソフトウエア開発により,各社はコスト削減目標を80~100%達成しているという。生産性の向上に及ぼす影響は予想を下回ったが,73%の企業は増益効果を報告している。ソフトウエア開発を国外委託する企業の3分の2は,「国内開発した品質の平均を上回っている」と述べ,25%はその品質を「優秀」あるいは「きわめて優秀」と評価している。

[発表資料へ]