写真1:ワイヤレスUSBを使ってノートPCのポートを拡張する「ワイヤレス・ドック」
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写真2:ワイヤレス・ドックの使用イメージ
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写真3:ワイヤレスUSBを使っていることが分かる
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写真4:既に販売している有線USBでPCに接続する「dynadoc」
写真4:既に販売している有線USBでPCに接続する「dynadoc」
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 東芝は「2007 International CES」で,ノートPC本体にワイヤレスUSBで接続する「ワイヤレス・ドック」を公開した。「ドック」とは,薄型ノートPCにディスプレイなどの周辺機器をつなげるためにポートを拡張するための機器。ワイヤレス・ドックを利用すると,本体に有線ケーブルを1本も接続せずに,ノートPCの画面を外付けディスプレイに表示することすら可能だ。

 東芝はCESで,Windows Vistaをプリインストールして発売する予定のタブレットPC新モデル「Portege R400」を使って,実際にワイヤレス・ドックのデモを行った(写真1)。写真2は,ワイヤレス・ドックのイメージ図である。単に有線のUSBポートを拡張するだけでなく,液晶ディスプレイなども接続可能になる。東芝によれば,ノートPCとワイヤレス・ドックを3フィート(約90cm)以内に置けば,実用に足りる速度がワイヤレスUSBで得られるとしている。

 写真3は,ワイヤレス・ドックをつないだ状態で,Windows Vistaのデバイス・マネージャを開いたところ。USBコントローラの下に「TOSHIBA UWB」から始まる様々なデバイスが見える。「TOSHIBA UWB HWA Video Source Interface」とあるように,画像もUSB経由で出力できるようになっている。なお価格や発売時期は未定だ。

 実は東芝では既に,「dynadoc」という有線のUSBを使った汎用ドックを販売している(写真4)。パソコンにUSBで接続するドックで,同じくディスプレイへの画像の出力も可能だ。6個のUSBポートのほか,光オーディオ出力ポート,イーサネット・ポート,シリアル・ポート,マイク・ポート,ヘッドフォン・ポートなどを備えている。ディスプレイ出力がアナログRGBのモデル(149.99ドル)と,DVIのモデル(179.99ドル)の2モデルがある。

 長らくノートPC用のドックといえば,ノートPCの特定のモデル用の専用オプションという位置づけだった。いよいよドックも,汎用化だけでなく,無線化も図られることになりそうだ。