写真1:Windows Mobile対応携帯電話機で,株式情報を表示するGadgetsを利用している
写真1:Windows Mobile対応携帯電話機で,株式情報を表示するGadgetsを利用している
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写真2:GadgetsでPowerPointファイルを開き,その画面情報だけを転送している
写真2:GadgetsでPowerPointファイルを開き,その画面情報だけを転送している
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写真3:SideShow対応デバイスで利用するGadgetsを設定する画面
写真3:SideShow対応デバイスで利用するGadgetsを設定する画面
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 Windows Vistaのミニ・アプリケーション「Gadgets」が利用できる携帯電話機が,米国Las Vegasで開催中の「2007 International CES」の米Microsoftブースでデモされている。アラブ首長国連邦(UAE)のi-mateが2007年1月中に発売する「SideShow」機能対応Windows Mobile携帯電話機「SPL」(写真1)だ。

 Windows VistaのGadgetsは,デスクトップ右端の「Sidebar」で実行できるミニ・アプリケーションで,ユーザー・インタフェースをHTMLで,ロジックをJava Scriptで記述するのが特徴。「SideShow」という機能に対応しているWindows Vista用周辺機器は,Gadgetsを周辺機器のディスプレイ上で利用できるようになる。

 実際には,Gadgets本体がSideShow対応デバイス上で動くわけではない。Gadgetsが動作するのはWindows Vista OS側であって,Gadgetsの画面のみがSideShow対応デバイスに転送される仕組みだ。いわゆる「シン・クライアント」の考え方に近い。

 SideShowに対応したWindows Mobile搭載携帯電話機であるSPLの場合,Windows VistaパソコンとBluetoothで同期しており,同期中だけGadgetsが利用できる。写真1は,株式情報を表示するGadgetsを利用しているところで,写真2はPowerPointファイルを表示するGadgetsを利用しているところ。PowerPointファイルが開かれているのはWindows Vista上であって,SPLにはファイルを開いた画面の情報だけが,転送されている。

 SideShowでどのGadgetsを利用するかの設定は,Windows Vistaのコントロール・パネルで管理する。SideShowで利用したいアプリケーションを写真3のようにチェックしていく。なお画面に「i-mate Smartphone」という表示が2つあるのは,デモ用パソコンに2台のSPLが登録されているため。スクリーン・ショットを撮った時点で,1台のSPLしか同期していなかったので,左側の同期していないSPLの欄がグレー・アウトしている。