松下電池工業は「2007 International CES」に,同社が第3世代と位置付けるリチウムイオン電池を試作し,参考出展している。リチウムイオン電池は充電が可能なもので,ノート・パソコンなどで使われているもの。第3世代の電池は現在主流の第1世代電池に比べて40%の容量増を,昨年4月に商品化した第2世代電池と比べても20%の容量増を実現している。試作品はノート・パソコンに使われる標準的な大きさで,容量は3.6Ah(アンペア・アワー)。
容量増のカギは,負極の材料を従来のカーボン系から合金系に変えたこと。これにより,放電終止電圧を第1世代の3Vや第2世代の2.5Vから,2Vにまで下げることができ,容量増につながったとする。
第3世代リチウムイオン電池の製品化時期は未定だが,「社内的なロードマップは見えてきた」(会場の説明員)としている。