米AMDは米国時間1月9日,米ラスベガスで開催中の「2007 International Consumer Electronics Show(CES)」において,OEMメーカー向けの新プログラム「Better by Design」を発表した。発売が迫るWindows Vista向けパソコンの製造販売においてパソコン・メーカーを支援するとともに,パソコン・ユーザーがより賢明な選択ができるように情報を提供する。

 2007年1月に登場するBetter by Designロゴを付けたシステムは,AMD64デュアルコア・プロセサを搭載し,優れたグラフィックスとワイヤレス・ネットワーク性能を備えることにより,Windows Vistaで期待されるリッチなビジュアルや新機能を実現できる。コンシューマが好みのブランドのパソコンを購入する際,Windows Vistaの新しい特徴や機能を活用するために必要な性能や技術が得られるという安心感を提供するという。また,企業顧客は,AMD64デュアルコア・プロセサの高性能マルチタスク機能,高性能なグラフィックス,ワイヤレス・ネットワーク技術が利用できるとしている。

 すでに,台湾Acer,米Dell,米Hewlett-Packard(HP),中国Lenovo,NEC,中国Tongfangといったパソコン・メーカーが,同プログラムのサポートを表明している。

 ADMワールドワイド・セールス&マーケティング担当執行副社長のHenri Richard氏は,「同プログラムは,ADMのオープン・プラットフォーム戦略に対する取り組みを示すもの。OEM顧客は,同戦略の基盤となる優れた技術によって差別化されたパソコンを設計し,エンドユーザーに,より優れた機能,性能,価値を提供できる」と説明している。

 AMDのエコシステムには,AMDが2006年10月に買収したATI Technologiesや米NVIDIAのグラフィックス技術,米Airgo,米Athero,米Broadcomのワイヤレス・ソリューションなどが含まれており,このようなエコシステムがBetter by Designプログラムに組み込まれる。

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