「Wi-Fi Protected Setup」のロゴ
「Wi-Fi Protected Setup」のロゴ
[画像のクリックで拡大表示]

 無線LANに関する業界団体のWi-Fiアライアンスは2007年1月8日(米国時間)、無線LANルーターの設定を簡単に実行できるようにする「Wi-Fi Protected Setup」(WPS、開発コード名「Simple Config」)の認定を開始したと発表した。すでに米アセロス、バッファローなどの10製品が認定されたという。

 WPSは無線LANルーターの設定や暗号化を簡単にできるようにする標準化規格。出荷時に親機に特定のIDを割り振っておき、パソコンにその番号を入力すれば、設定が完了する方式と、プッシュ式のボタンで設定をする方式の2種類をサポートする。そのほか、Windows XPで採用されていたようなUSBメモリーを利用する方法やカードを使った認証方法(Near-Field Communication:近距離通信)も、2007年半ばまでにオプションでサポートする予定だという。

 現在、無線LANルーター機器を販売するメーカー各社は、簡単設定の機能を独自で搭載している。例えば、バッファローの「AOSS」、コレガの「JumpStart」などがそれだ。ただし、こういった簡単設定機能は各社各様のため、メーカーや機器の違いで利用できないこともある。WPSではそういった違いをなくし、対応した機器同士であれば、同じ操作で無線LANの設定ができるようにする。

 WPSは2006年8月に正式に名称が決まり、Wi-Fiアライアンスは無線LAN機器メーカー各社などと協力してテストプログラムを実施していた。今回の認証開始に合わせ、日本の無線LANルーターメーカーも対応製品を発表することは必至。認証ロゴが添付された製品は遅くとも2007年春には日本の店頭に並ぶと予想される。

■変更履歴
冒頭段落の末尾で「すでに米国で販売されている米アセロス、バッファローなどの10製品が認定されたという。」としておりましたが、10製品には未発売のものが含まれているため、「米国で販売されている」の部分を削除しました。お詫びして訂正します。[2007/01/10 12:45]