米Cisco Systemsと電子メール関連のセキュリティ製品を手がける米IronPort Systemsは,CiscoがIronPortを買収することで最終合意に達した。Ciscoが米国時間1月4日に明らかにした。買収総額は約8億3000万ドルで,株式と現金で取引される。

 IronPortはカリフォルニア州サンブルノに本拠を置く非公開企業。2000年に設立され,408人の従業員を抱える。スパムおよびスパイウエア対策のためのメッセージング・セキュリティ・アプライアンスを企業向けに提供している。

 CiscoはIronPortのメッセージングおよびWebセキュリティ技術を取得することで,セキュリティ分野の拡充を図る。「当社の既存の自己防衛型ネットワーク(Self-Defending Network)フレームワークに,強力な電子メールおよびメッセージ保護技術を統合できる可能性が大きく広がった」(Cisco,Security Technology Group上級バイス・プレジデントのRichard Palmer氏)。

 買収手続きはCiscoの2007会計年度第3四半期(2007年2~4月)に完了する見込み。買収が完了した時点でIronPortのチームと製品ポートフォリオはSecurity Technology Group傘下に統合される。

 なお,Ciscoは当買収が2007会計年度(2006年8月~2007年7月)における非GAAPベースの収益には影響しないと見ている。

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