米Microsoftは米国時間1月8日,ゲーム機「Xbox 360」向けIPテレビ(IPTV)プラットフォーム「Microsoft TV IPTV Edition」を発表した。2007年のホリデー・シーズン(11月末の感謝祭からクリスマスごろ)に利用可能とする予定。

 Microsoft TV IPTV Editionは,ブロードバンド・ネットワーク経由で各種IPTVサービスを実現するソフトウエア・プラットフォーム。標準(SD)および高品位(HD)テレビ番組に対応し,インタラクティブ番組,デジタル・ビデオ録画,ビデオ・オン・デマンド(VOD)といった機能を提供する。

 Xbox 360に同IPTVプラットフォームを搭載することで,ゲームのプレイ中にテレビ番組を見ることが可能となる。Xbox 360用オンライン・サービス「Xbox Live」とも連携し,音声チャット,テキスト/音声メッセージの送受信,オンライン・ショップ「Xbox Live Marketplace」の利用も同時に行える。

 現在のところ,同IPTVプラットフォーム対応サービスは,米AT&T,英British Telecom(BT),ドイツのDeutsche Telekom,ドイツのT-Online(サービス地域はフランス),スイスのSwisscomが提供している。またMicrosoftによると,2005年11月に発売したXbox 360の販売台数は,37カ国で合計1040万台以上という。

 Microsoftは同日,「Windows Vista」向け新作ゲームについても発表した。Xbox Live対応ゲームやマルチメディア用のAPIセットであるMicrosoft DirectX 10に対応したゲームを提供する。ネバダ州ラスベガスで開幕した家電製品の見本市「2007 International Consumer Electronics Show(CES)」において,15種類のゲームが実際にプレイできる。

 Windows VistaからXbox Liveにアクセスできるゲームとして,当初Microsoftの「Shadowrun」「Halo 2」,米Mattelの「UNO」を用意する。これにより,Windows VistaからXbox Liveの機能を利用できるほか,Xbox 360のユーザーとコミュニケーションや対戦が行える。

 DirectX 10対応ゲームとしては,「Crysis」「Age of Conan:Hyborian Adventures」などをリリースする。さらに1月末の消費者向けWindows Vista発売に合わせ,ゲームのダウンロード提供をWebサイト「MSN Games」で始める。

発表資料(Xbox 360向けIPTV)
発表資料(Windows Vista向けゲーム)