写真1:東芝が参考出品したスロット・ローディング方式のHD DVDドライブ
写真1:東芝が参考出品したスロット・ローディング方式のHD DVDドライブ
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写真2:2007年内に製品化する厚さ9.5mmのHD DVDドライブ
写真2:2007年内に製品化する厚さ9.5mmのHD DVDドライブ
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 東芝は1月8日に開幕した「2007 International CES」で,ノートPC用HD DVDドライブの新モデルや,2層式HD DVD-Rドライブを搭載するノートPC,安価なハードウエアでHD DVDの再生を実現したノートPCなどを公開した。

 ノートPC用のHD DVDドライブは,スロット・ローディング方式のHD DVDドライブ(写真1)や,厚さが9.5mmという薄型のHD DVDドライブ(写真2)などを「参考出品」として展示している。スロット・ローディング方式のHD DVDドライブについては,「製品化の時期は未定」としている。薄型HD DVDドライブは,2007年下期に出荷する予定。

まもなく「HD DVD-R搭載ノートPC」を発売へ

 また同社はまもなく,2層式HD DVD-R(HD DVD-R DL)ドライブを搭載するノートPCも「Qosmio」シリーズの最上位モデルとして発売する。会場ではHD(High Difinition)デジタル・ビデオ・カメラで撮影した「1080i」の動画をQosmioに取り込み,それをHD DVD-Rに書き込むというデモも行っている。なお,HD DVD-Rドライブの書き込み速度は「等速」である。HD DVD-R搭載Qosmioの価格については「現行の最上位モデルと同じ価格帯を維持する。米国での価格は2999ドルになるだろう」(東芝)としている。

 2007年は,HD DVDドライブを搭載するノートPCの価格も下がりそうだ。「従来のHD DVDドライブ搭載ノートPCは,HD DVDの動画のデコードをソフトウエアで行っていたので,高速なハードウエアが必要だった。しかしまもなく出荷する新モデルからは,米Broadcomが開発したデコード用のチップを搭載したので,それほど高スペックでないハードウエアでもHD DVDドライブの搭載が可能になった」(同)という。